流れのままに

おのが道をゆく ひたすらにひたむきに @ 斉藤雅紀

 1945(昭和20)年、「国連憲章」に50か国以上が調印し、国際連合の設立が決定した。国連憲章が発効し国連が発足したのはその年の今日10月24日で、「国連の日」となっている。日本の国連加盟が認められたのは1956(昭和31)年12月18日だった。国際連合の原語はThe United Nationsなのだから、「連合国」が正しい。また、戦中はこの言葉を「連合軍」とも訳した。
 祖母と母は東京大空襲を経験しているので、よく話してくれたものだ。空襲下の恐ろしさは何一つ抵抗する術(すべ)もなく、ただおろおろと逃げ惑うしかないことだ。一方、原爆の場合は逃げることも避けることもなく、一瞬にして全てが消え果てしまう。これほどの恐ろしさはない。一瞬にして地上の生きものが全て生命を奪われるのだ。直接の加害国である米国に国連本部はあるが、その米国ではない、連合軍の一員だったフランスの若い人々の手によってこの映画は創られた。

29eaf069.jpg 今朝は寒さが身に滲みた。今日は霜降(そうこう)、二十四節気の十八番目の日だ。秋が深まり、早朝など霜を見るようになり、冬の到来が感じられる。『心の旅路』も寂寥感ただよう秋に始まる。そして、花が満開に咲き誇る春をハッピーに迎える。しかし、ポーラを演じたクリア・ガースンの女優人生はハッピーとはいえない。エレガントな気品にあふれる美しさ、高い知性、これらを一つにまとめた静かな山上の湖水のような澄みきった麗質、さらにロンドン大学を特待生で通した彼女からは一分の隙も見いだせない。演技も的確、そして華やかなムードを漂わす女優であるにもかかわらず、この人物の全盛期がわずか二、三年で終わってしまったのは信じがたい。あまりにも美しすぎ、ノーブルにすぎたことがかえって邪魔をしてしまったのか。しかしながら、ひとりの女性としてはハッピーだったといえる。テキサスの大富豪バディ・フォーゲルスンの夫人としてハリウッドとテキサスの大豪邸で悠々と晩年を過ごしたのだから。そろそろ、ストーリーを・・・。続きを読む

 今年は台風が多い。今朝は、全国的に晴れている。台風は去った。空に白い雲が気持ちよくなびく姿はステキだ。『心の旅路』もステキな作品で、白い雲と紅い太陽を感じさせる。
 アメリカでは太平洋戦争の翌年にこのような甘美な作品が作られていた。そればかりか、反戦のメッセージも強く伝わってくる。ヒロインのクリア・ガースンはその美しさにおいてアメリカ女優中ナンバーワンと称された。しかしながら、彼女の一分の隙もない威厳と端麗すぎる美しさに親しみきれないものがあったのか、日本での人気が高まりを見せることは無かった。美しいというだけでは満たされない。肌のぬくもりのような温かさ、柔らかな美しさ、ほのぼのとした豊かさを覚えてこそ、わがものとして感じるのかも知れない。そろそろ、ストーリーを・・・。続きを読む

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