流れのままに

流れのままに おのが道をゆけ ひたすらに ひたむきに

2012年10月

「足利事件」の菅家利和氏、「東電OL殺人事件」のゴビンダ・プラサド・マイナリ氏、そして「飯塚事件」の久間三千年氏の三名はDNAの違いが分かって無罪になった、と言いたいところだが久間氏は既に死刑が執行されてしまっている。 無実であるにもかかわらず、国家権力 ...

新古典派(Neoclassical)経済学者のマーシャル(1842〜1924)は、ケインズ(1883〜1946)が尊敬した恩師であった。彼は、1885年2月24日のケンブリッジ大学政治経済学教授就任講演「経済学の現状(The present position of economics)」の締めくくりに、周囲の社会的な苦難 ...

コマーシャルは不思議なもので、私たちの「見栄」「体裁」「闘争心」「羞恥心」「嫉妬心」「欲望」を刺激してやまない。必要のないものを買わされてしまったり、そのようなものを買うために要らぬ努力をしたりする。 このような消費を決定する要因は、所得ばかりではなく、 ...

森永卓郎(1957年生)氏は実にユニークな方である。「年収300万円時代」をいち早く予測し、日本の「ワーキングプア」が社会問題になると警告なさっていた。最近は、日本国民の9割が年収100万円以下になる「年収100万円時代」を予測なさっている。その彼が「週刊実話」に興味 ...

復興予算の誤用・流用が問題となってるが、人口約190万のカタール政府の基金で宮城県女川町に20億円の冷蔵施設「マスカー」が完成した。実にありがたいことである。 宮城・女川 カタールの援助で冷蔵施設 (NHK 10月13日 19時14分)  東日本大震災の津波で水産物の冷蔵施 ...

亀井勝一郎氏は『読書論』で「読書とは、著者の魂との邂逅である」と明記なさった。この度、二人のジェントルマンのめぐり逢いを知り、「著者の魂」のインカネーションを識った。 徳田虎雄氏(1938年2月生)は先月、京都大学のiPS細胞研究所(CiRA)を訪問し、山中伸弥所長 ...

ロン・ポール合衆国下院議員(共和党・テキサス州選出)とトム・タンクレード合衆国下院議員(共和党・コロラド州選出)を私は尊敬している。理由は自分の理性で物事を判断して、自分の頭で行動する勇氣をお持ちだからである。 2007年6月26日にアメリカ合衆国下院外交委員会 ...

「御釈迦様は太陽を背負っていなさるが、老子は何を背負っているでしょうか」と問われたら、何と答えようか。 「老子は、北極星を背負っていなさる」と、私は答える。 北極星は地球の自転軸を北極側に延長した線上(天の北極)近くに位置しているため、地球上から見るとほ ...

「何のために、お金持ちになる必要があるのですか」と短大生から尋ねられ、「それはね、我慢しなくてもいい人生を歩むためなんですよ」と回答した。すると、「我慢しなくていい人生って何?」と言うので、「お金がないから何かができないという状況から解放され、心身ともに ...

洗練されたヨーロピアンのバックボーン(氣骨)を感じる読み物といえば、私にとっては、ドラッカー教授の『傍観者の時代(Adventures of a Bystander)』である。週末久々に本書を紐解き、次の箇所が目に留まった。  ドイツ系アメリカ人哲学者、故ハンナ・アーレント女史は ...

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