流れのままに

流れのままに おのが道をゆけ ひたすらに ひたむきに

二〇一三年卯月

恵みの雨の札幌。

雨降りが好きだから、「お天気が悪い」などと言いはしない。二つの訳がある。一つは、静かに雨が降ると妙に落ち着き、懐かしさを覚えるから。これは子供の頃からの一貫した雨中(宇宙)の趣。この話を洗練されたMI女史に伝えたところ、粋な返答があった。

静かに降る雨によりもたらされる落ち着きや懐かしさは胎内記憶〜母や宇宙の慈母神に抱かれていた時の安らぎの記憶なのでしょうか?

「慈母神」なることばを初めて知った瞬間であった。この言葉は、眼に優しく、どっしりとした基軸のイメージを照射してくれる。

もう一つは、三浦綾子さんの『感謝婦人』を読み、「長い雨で感謝だと思っています。こんなに長く続く雨が、もし一度にどっと降ってごらんなさい。・・・洪水になって、家も人も、畑も押し流されるに決まっています。神さまはその大雨を長い日数に分けて、こうして毎日少しずつ降らせて下さっております。感謝な事ではございませんか」という教養に学んだからである。

感謝したいと願えば、感謝することの実に多いことに氣づく。

閑話休題(ソレハサテオキ)

今年平成25年癸巳(みずのとみ)は、伊勢神宮(三重県伊勢市)で行われる20年に一度の式年遷宮と出雲大社(島根県出雲市)のおよそ60年ごとの大遷宮が奇しくも重なる。東京には出先の東京大神宮と出雲大社東京分祠があり、IT氏が参拝した際に写真を送ってくださった。太陽がありがたい好日のことであった。

さあ、今日も慎重に大きな笑顔で参りましょう。

感謝
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宋代に活躍した易占家の邵庚節(しょうこうせつ:1011〜1077年)は、梅花心易の創始者と言われている。文字の通り、梅の花を見て、心の中で易を立て、その判断が的中したことから、名つけられたのであった。基本的には占機(占おうと思い立つ氣持)が動いた時の年・月・日・時刻から数を採り、周易の八卦(小成卦)・六十四卦 (大成卦)に置き換えて占断する(先天法)。時には、眼に見たモノ、耳から聞こえたモノ、心で感じたモノなどから数を採り、八卦に置き換えて占断する(三要応法)。

ある時、邵庚節が梅の花を眺めていた。すると、2羽の雀が絡み合い地面に落ちるのを見た。占機が動き、卦を立て、その占断で「沢火革の初爻変」を得た。『翌晩に若い娘が来て梅の枝を折ろうとして、誤って足に怪我をする』と判断した。事実、その通りに事件が起きた。これに因って、この占術は「梅の花を見てさえ、判断がでる易」=「梅花心易」という名で広く知れ渡り今日に至る。
首相乗せた車が追突、けがはなし ETCバー開かず
 27日午後1時40分ごろ、首都高4号新宿線代々木入り口で、公務で移動中の安倍晋三首相の乗る車両など乗用車5台が絡む多重追突事故があった。安倍首相にけがはなく、そのまま目的地に向かった。
 警視庁高速隊によると、首相の車の前を走る同庁警護課の車両が料金所を通過しようとしたところ、ETC(自動料金収受システム)のバーが開かず、停車。安倍首相の車両と警護課の車両2台、取材記者の乗る車両が次々に追突した。警察官2人が鼻血を出すなどの軽傷を負った。 http://www.asahi.com/national/update/0427/TKY201304270140.html

この事件に、これから起こるであろうことを個々人の心易で掴まえておきたい。

今日28日からGW中に、安倍首相と18人中11人の閣僚はロシア、中東、南米などを訪問する。それに合わせ、経済界が大規模な同行団を派遣する。世界を正常にしようという氣骨の持主である合衆国のジョン・ケリー国務長官のように、戦争阻止を目的とした外遊ならば素的なのだが・・・。

参照:Japanese Prime Minister Stokes Wartime Passions (WSJ April 25, 2013, 12:25 p.m. ET)


閑話休題(ソレハサテオキ)


知人から、まさのりSunはボストンのことは書かないのですか、と問われた。メディアはボストンのテロ事件のみを報じているが、テロはイラクやアフガンをはじめ世界各地で日々起きている。だから、ボストン以外のテロ事件を先にクローズアップするのが自然の流れだが、不自然な現実にもどかしさを感じている、と答えた。

ボストンのテロ事件は、ハリウッド仕立てのシナリオよろしく、実行犯は外へのジハード(小ジハード)を唱える狂信的なイスラム原理主義者であって、逃亡の末、市警との銃撃戦により射殺されるという勧善懲悪型である。この事件の真偽は私たち民衆がどう捉えるかという段階まで進展していて、ネット世界はシナリオと現実の矛盾をクリスタライズする情報の泉と化している(※注)。眼を開いて見ておきたいのは、合衆国の政財界がボストンのテロ事件を契機に、9・11以来のチャンスとばかりに盛り上がっていること。危機が有効に創出された後には当然、民衆監視と言論統制が強化され、それを容認する社会が形成される。そして時を同じくして、監視や検閲システムを提供する対テロリズム・マーケットが形成・容認され、ソリューションビジネスが繁盛する。

(※注)例えば、ジム・ストーン氏のサイト が好例だが、刺激の強い写真が含まれているので、覚悟してご覧下さい。田中宇氏の「ボストンテロの自作自演性」(2013年4月26日)では、軍産複合体の人々がクーデター的に、手違いの爆発を引き起こしたと見立てている。   

逮捕に向けた作戦の過程で兄は死亡し、弟は逮捕後、現在マサチューセッツ州の特別刑務所に移され収監されている。このツァルナエフ兄弟(兄タメルラン26歳;弟ジョハル19歳)の存在をヴィジュアルで捉えた監視カメラ(CCTV:closed-circuit television)の存在は、私たち民衆にとって、諸刃の剣である。英国市街に設置されているCCTVは約420万台だが、9・11以降合衆国は急速にCCTVの台数を増やし、現在3,000万台以上が設置されている。英国との違いは、それらがインフラや公共施設にとどまらず、教育現場にも及んでいることだろうか。反戦的(反体制的)なスピーカーが反体制分子であるとして拘束されるケースもあり、安全保障の名の下に、思想の取締りが制度化(institutionalize)されている。ちなみに、日本のCCTVは350万台を突破した。わが国では、「犯カメラの設置及び運用に関する条例」を制定するの地方自治体が増えていて、私たち民衆のプライバシー等の権利を保護しながら、公共の場に向けられたCCTVを効果的に活用するという流れが見られる。防犯施策の行き過ぎを制御する動きである。ところで、中国では毎年1,000万台を設置しており、人口比のCCTV台数で世界一の英国に6年ほどで追いつきそうだ。

今夜は、もう少し、お付き合いください。

侍(サムライ)の教養としてお金の魔力に屈することを潔(いさぎよ)しとしない生活態度(ライフスタイル)がある。しかしながら、このところその文化が急速に衰えている。人生の価値観という生きる根拠をお金の魔力により見失ってしまう人々が増えているからだ。連日3兆円の大商いが続く東京株式市場は近々に調整(暴落)を迎える。お金の魔力に屈した方々は、特にお氣を付けください。
再送:〔兜町ウォッチャー〕「ヒンデンブルグ・オーメン」が点灯、5月の米株急落に警戒
(ロイター 2013年 04月 22日 07:26 JST)*以下の記事は19日午後5時27分に配信しました。
 [東京 19日 ロイター] 米国株式市場で約2年8カ月ぶりに「ヒンデンブルグ・オーメン」が点灯した。テクニカル的な株価暴落の前兆とされることから、先行きに不安が強まっている。米株は過去最高値を更新し続けた後、薄商いで乱高下を繰り返す不安定な商状だ。足元の米経済指標も弱含んでおり、海外投資家の「Sell in May(5月売り)」を警戒する声も出ている。
 <そろった4条件>
 米ボストンマラソンでの爆発事件が発生し、米ダウ.DJIが今年最大の下げ幅となった4月15日、株価先行きに警鐘を鳴らすシグナルが再び灯った。リーマンショック後の2010年8月に現れ、市場で話題となった「ヒンデンブルグ・オーメン」だ。当時はバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長がジャクソンホールでの講演でQE2(量的緩和第2弾)を示唆したことで暴落は回避されたが、今回の再点灯に市場では「暴落の前兆として警戒される」(大和証券チーフテクニカルアナリストの木野内栄治氏)との声が出ている。
 ヒンデンブルグ・オーメンは、1937年5月6日にアメリカで発生したドイツの飛行船「ヒンデンブルク号」の爆発・炎上事故に由来する。発生条件は諸説あるが、直近では以下の4つの条件が同じ日に起こったときとの見方が多い。1)ニューヨーク証券取引所(NYSE)での52週高値更新銘柄と52週安値更新銘柄の数がともにその日の値上がり・値下がり銘柄合計数の2.8%以上、2)NYSEインデックスの値が50営業日前を上回っている、3)短期的な騰勢を示すマクラレン・オシレーターの値がマイナス、4)52週高値更新銘柄数が52週安値更新銘柄数の2倍を超えない──の4条件だ。一度発生すれば向こう30営業日は有効だが、マクラレン・オシレーターがプラスとなれば無効となる。
 過去のデータによれば、ヒンデンブルグ・オーメンが確認された後、77%の確率で株価が5%以上、下落するという。またパニック売りとなる可能性は41%、株式市場が重大なクラッシュとなる可能性は24%と算出されている。ヒンデンブルグ・オーメンが発生しても暴落しないケースもあるが、1985年以降では米株が暴落した際はいずれの場合もシグナルが現れたという。(中略)
 市場では「5月はヘッジファンドの中間決算をにらんで、積み上げたポジションをアンワインドしやすい時期。米株が『Sell in May(5月売り)』となれば、日本株も調整を余儀なくされるだろう」(国内証券)との声が出ている。
(ロイターニュース 杉山容俊 編集:伊賀大記)http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK065987920130421より転載


ヒンデンブルグ・オーメンは「ヒンデンブルグの前兆」という意味。ヒンデンブルグは、1900年に製造されたドイツの硬式飛行船・LZ129ヒンデンベルグ号に由来する。1937年5月6日に合衆国ニュージャージー州レイクハースト海軍飛行場で爆発・炎上事故を起こし、乗員・乗客35人と地上の作業員1名が死亡。この事故により、大型硬式飛行船の安全性に疑問が持たれ、その後の飛行船の建造がストップし、硬式飛行船は突如として、世界の表舞台から姿を消した。

さあ、今週も慎重に大きな笑顔でまりましょう。

感謝

今日は午後3時にワイフを二条市場近くの仕事場に車で迎えに行った。そして、遅いランチを「雅楽(ガラク)」というスープカレー店でふたり食した。すすきの(南3条西2丁目)の焼鳥店の2階にあるこの店は、3時というアイドルタイムであるにもかかわらず、私たちに15分間のウェイティングを強いるのであった。3時20分から4時10分まで50分間滞在したが、30席は終始満席であった。開店5周年らしく、それを祝うのし袋がいくつかレジの壁に貼られていて、何かしら昇龍の勢いを感じた。

そうそう、忘れてはいけない。とても美味しくいただいた。特に、ここのライスが好きになった。なぜか、食後、優しい氣持ちになっている自分を覚えた。好奇心のある方は、是非、お運びください。→http://www.s-garaku.com/

(追記)嬉しいことが二つ。一つは、店内が分煙になっていること。もう一つは、特約駐車場が有り、2,300円以上の飲食で1時間無料になること。南3条西2丁目10−1のリバティータワーパーキング。ただし、車高1.55m未満の車のみ駐車可。


閑話休題(それはさておき)


食後、久々に、市民出資によるNPO型映画館「シアターキノ」に足を運んだ。ドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー〜ふたりからの贈りもの〜(HERB & DOROTHY 50X50)』(87分・2012/合衆国)を観た。この作品は、インターネットを通じて世界中から少額の献金を募る“クラウドファンディング”と呼ばれる方式で、世界中の2,000人近い人々から2,200万円を集め、そのファンドによって作製・完成した。日本では、世界に先駆けて3月20日から公開されている。監督兼プロデューサーは佐々木芽生女史。札幌出身の方である。

ハーブは郵便局員、そしてドロシーは図書館司書をしていた。この夫婦は、ハーブの給料で生活費を賄い、ドロシーの給料でアート作品を買い集めた。給料の範囲で買える値段であること、そしてアパートに収まるサイズであることを条件に、約30年間で2,000点以上の現代アート作品を収集してきた。それがいつのまにか世界屈指の現代アート・コレクションとなっていた。名だたるアーティストたちの無名時代の作品が多数含まれているのだ。数点売るだけで富豪となることができるにもかかわらず、1点も売ることなく穏やかに淡々とニューヨークの小さなアパートで年金暮らしを続けるふたり。この話を聞いた佐々木女史は、衝撃と感動を覚え、彼ら夫婦の生き様を広く伝えたいという思いに駆られ、4年かけて前作のドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー〜アートの森の小さな巨人〜(Herb & Dorothy)』(87分・2008年)を作った。

1992年、ふたりは合衆国のナショナル・ギャラリーから依頼を受けて、2,000点を越える作品を寄贈した。それから16年後、コレクションは5,000点近くまで増え、合衆国屈指の美術館であるナショナル・ギャラリーでさえ手に負えない膨大なものになっていた。その解決方法として考え出されたのが、通称50×50(フィフティ・バイ・フィフティ)の寄贈計画であった。「ドロシー&ハーバート・ボーゲル・コレクション:50作品を50州に(50×50)」と名付けられたこのプロジェクトは、50作品を1ニットとして、合衆国50州の各美術館に合計2,500点を寄贈する。合衆国の美術史上で前代未聞のスケールである。一方、高齢に達したふたりは50年前と同様にニューヨークのアパートで、穏やかに淡々と年金生活を送るのであった。

ハーブとドロシーは、有名か無名かを拠り所とせずに、ふたりの眼を信じて作品を買い集めた。そして、全てのアーティストを分け隔てることなく、時には両親のように励まし親密な付き合いをしてきた。本作品では、知名度とアートの価値の関係にも言及している。現代アートとは何か。私たち民衆が住む社会にアートは必要なのか。アートまたは文化を支援し、後世に残すためには何が必要なのか、を私たちに問いかけてくれる。ラストでは、ふたりの人生とアート・コレクションの双方にピリオドが打たれる。
佐々木芽生 Sasaki Megumi
北海道札幌市生まれ。札幌南高等学校卒業。1987年渡米、以来NY在住。NHKのニュースディレクターやレポーターとして活躍。世界40ヶ国以上を飛び回りTV番組の制作に従事する。 02年に自身のプロダクション「Fine Line Media」を設立。2008年、初の監督・プロデュース作品「ハーブ&ドロシー」を発表し、全米各地の映画祭で受賞するほか、日本を始め世界中で大ヒットを記録。現在、続編の「ハーブ&ドロシー 50×50」(原題)が上映中

ハーブ&ドロシー有名は無名に勝てないことと、好きなものの中には必ず自分(たち)がいるのだということを教わった作品であった。

さあ、新しい一週間の始まりです。
今週は特に、穏やかに慎重に参りましょう。

感謝

(本日のおまけ:4月22日記)
日本マイクロソフト、連休中日を原則在宅勤務に
(ITmedia ニュース 2013年04月18日 12時13分 更新)
 日本マイクロソフトは、ゴールデンウィークの中日に当たる4月30日〜5月2日の3日間を「テレワークの日」と定め、全社員が原則的に在宅勤務またはテレワークで業務を行う方針を明らかにした。
 同日程は通常の就業日とするものの、オフィスでの業務の代わりに在宅勤務やテレワークによって業務を進めていく。この取り組みを通じ「事業継続などについて再考する機会とするとともに、多様な働き方の推進を目指す」としている。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1304/18/news062.htmlより転載

日本マイクロソフト本社は港区港南 2-16-3 品川グランドセントラルタワーにある。念のため、この3日間は付近に近寄らないことにしましょう。老婆心から。(以上)

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