流れのままに

流れのままに おのが道をゆけ ひたすらに ひたむきに

二〇一三年水無月

「六根清浄」を唱え祈念する富士山登山者たちの列に、霊峰富士に登るという信仰の文化を持たない、祈念することを忘れた登山者たちが続いている。この度、富士山はユネスコの世界文化遺産として登録されることになった。自然遺産ではなくて、文化遺産。そこがポイント。昔も今も人々が信仰する山で、浮世絵などの芸術作品に描かれることも評価された。

浮世絵が成立した江戸時代に官学であった朱子学では、『孟子』を四書の一つとした。それは、儒学者のみならず、武士階級の必読倫理書として位置づけられ、さらに民衆へと普及した。公孫丑章句下の『天の時は地の利に如(し)かず地の利は人の和に如かず』はよく知られた言葉で、天の与えるチャンスをうまく掴んでも、地の利を覆すことはできないし、地の利(総合的客観的状況)を充分に慮ったところで、人の和(心の団結力)を覆すことはできないと言う。それは、自他への思いやり、社会を維持(organaize)している文化制度(cultural institutions)への畏敬、そして自他を適切に活かす智力を持つように心がけるなら、ひとは皆ついてくるという、普遍的な道理を示す。江戸時代の日本へワープしたなら、そこは、生きている民衆を一人も残すことなく幸福にする諸条件を用意(organaize)していて、現代の地球にはびこる課題解決のお手本であることに気づくだろう。

天の与えた富士山の世界文化遺産登録を契機として、日本三霊山とされる富士山(静岡県・山梨県)、立山(富山県)、白山(石川県・岐阜県)に登り続けることで、私たちの魂を光に近づけ、私たち民衆を福化させる新しい時が訪れる。


閑話休題(それはさておき)


死児の墓を掘る親犬の映像のようだが、人が人の命を粗末に扱う事象が多発する昨今を顧みて、安易に「犬畜生(けだもの)」などとは使えないなぁ〜と考えさせられた。
Dog burying dead puppy RIP(

)R.I.P. は墓に刻まれる文字であり、「安らかに眠れ」という意味。敬意を表す意味で故人の名前の後ろにつけたり(Emperor Hirohiro, R.I.P.)、尊敬している方が亡くなったとき(R.I.P.Akira Kurosawa)にも使われる表現。お若い方のR.I.P. to my diary”.(日記をなくした)等という用例を耳にしたことがあるが、それ等はスラングなので紳士淑女のみなさんはお使いにならない方が良いでしょう。ラテン語 requiescat in pace; 英語 rest in peace のアブリヴェイション(省略)。


富士山の山開きを、7月1日に控えて。

大きな笑顔の佳き週末を。

感謝

G8サミットで、シリアのアサド政権が化学兵器を使ったと主張するバラク・オバマ合衆国大統領に対して、ウラジミール・プーチンロシア大統領はアサド政権が化学兵器を使った証拠はないと踵(きびす)を返した。(参照→Putin: Didn’t feel isolated, not all G8 leaders agree Assad used chemical weapons (RT June 18, 2013 15:12)
ロシア外相 シリア化学兵器使用の米主張に疑問
(NHK 6月16日 14時4分)
 ロシアのラブロフ外相は、シリアでアサド政権が化学兵器を使用したとするアメリカ政府の主張に重ねて疑問を示すとともに、シリアで飛行禁止空域を設定することに反対する考えを示しました。
 ロシアのラブロフ外相は、15日、モスクワでイタリアのボニーノ外相と会談したあと、記者会見しました。
このなかで、アメリカ政府が、シリアでアサド政権がサリンなど化学兵器を使用したと断定したことについて、「アサド政権は追い込まれておらず優勢であるのに、化学兵器を使うとは無意味であって考えにくい」と指摘しました。
 そのうえで、アメリカから伝えられた化学兵器を使用したとされる証拠は、化学兵器に関する国際機関の基準を満たすのに十分なものではないとして、アメリカ政府の主張に重ねて疑問を示しました。
 また、ラブロフ外相は、アメリカ政府がシリアに限定的な飛行禁止空域を設定することを検討しているとアメリカのメディアが伝えたことに関連して、「国際法違反になる」と述べ、こうした措置がとられた場合、反対する考えを示しました。
 ロシアのプーチン大統領とアメリカのオバマ大統領は、17日からイギリスで開かれるG8サミット=主要国首脳会議に合わせて首脳会談を行い、シリア情勢についても協議する見通しですが、これを前に、アサド政権を擁護するロシアと反政府勢力を支援するアメリカの立場の違いが顕著になっています。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130616/k10015337931000.htmlより転載

アサド政権は、反イスラエルのイスラム(=パレスチナ)過激派をシリア国内に囲い込み、反イスラエル・テロに走らないように監視する役割を果たしてきた。合衆国とイスラエルに貢献してきたアサド政権を潰すなら、イスラエル北部方面は無法地帯となるだろう。アサド政権の存続を不安視したイスラエルと合衆国は、新しいシリアの政権が親イスラエルになるなら、アサド政権は不要だと安易な見識を持ってしまった。これを察知したアサド政権は、反イスラエル・反合衆国へと方向転換し、レバノンの イスラム教シーア派組織ヒズボラにイラン製ミサイルを供与し始めた。これにより、イスラエル全土がヒズボラの射程距離内に収まった。イスラエル領は日常的・継続的に、イスラム過激派(Jihadist)の脅威を受け続ける所以である。

イスラム過激派の排除対象は、ムスリムの土地を占拠するイスラエルや、イスラエルを支持し、イスラム教国で戦争を起こす合衆国及びヨーロッパ諸国。加えて、これらの国々と協調関係を築いたり妥協したイスラム教の世俗化を志向するムスリム政権である。

問題は、人として、多くの民衆が惨めな世界に置き去りにされている現実に気づくかどうかだ。もし、遠い国の民衆の出来事、他人事と捨て去ることができるなら、それは愚鈍で恥ずかしい。

人は自分をごまかし始めた途端、やさしい心・美しい物事・自他の喜びや惨めさに愚鈍となりやがて無関心・欠関心となる。もし、今の自分がそのような状況に陥っているなら、今この瞬間、つい先ほどまで自分に結び付いていた思考を懸命に切って離れさせ、お別れしよう。愚鈍や無関心・欠関心となることに備えて、あらかじめ注意し、用心する教育環境が求められている。人としての自分をごまかすことを警戒したい。


閑話休題(それはさておき)


安倍総理と麻生副総理の二人は共に「KY」と呼ばれる政治家である。この場合の「KY」は、「空気が読めない」ではなく、「漢字が読めない」を意味する。KYであっても、私たち日本の民衆の生命と財産とを守る政治家であるなら問題はそれほど大きくはない。しかし、彼らは原発の放射能拡散を放置し、国民生活を犠牲にしていることに気づいていないのだし、ナショナリストと呼ばれたり、靖国を参拝してはいても、明治新政府の課題であり今も続く治外法権撤廃への氣骨は皆無である。この問題は大きい。

本物のナショナリストならば独立国・日本に外国軍基地は無用とし、日米地位協定のような治外法権を認めることはできないだろう。今の日本は合衆国の属国というよりは、プエルトリコのような属領に見える。プエルトリコでは、昨年11月に地位変更を巡る住民投票が行われ、アメリカ合衆国への州昇格の票が多数を占めた。プエルトリコにも多数の米軍基地が立地している。完全独立派が力を持てないという意味でも、わが日本とプエルトリコは似ている。民主主義国家の看板を掲げ、私たち民衆の多くがアメリカ合衆国への州昇格など微塵も考えていないのだから、わが日本はプエルトリコ以下であるのかもしれない。

ところで、現政府は不況をインフレで克服しようとしているようだが、インフレが不況を克服する処方箋でないことは明らかである。この政策に歴史的フラシュッバックを感じる方は、歴史センスがある。為替操作で円を切り下げたインフレで、景気の回復を望んだ昭和初期の政策に瓜二つなのだ。ご存知のように、そのマネタリー・ポリシー(金融政策)が2・26事件と軍国主義をセットで生み出し、財政破綻が大日本帝国を崩壊へと導いた。

さて、2002年、日本医師会総合政策研究機構(日医総研)が、公的年金積立金の運用状況に関する調査結果をまとめた。財務省から年金積立金の融資を受けた特殊法人や特別会計(特会)の状況を精査したところ、当時144兆円あった積立金総額の約6割に相当する約88兆円が不良債権化の恐れがあると判断された。その後の小泉改革と呼ばれた政策で、国債が70%増刷されたが、これは年金基金の資産を現金から国債にシフトさせたかもしれない。

郵貯や簡保と共に公的年金は、財政投融資の主要な原資であった。財政投融資とは、独立行政法人や地方自治体などが郵貯・年金から資金調達を行う借金行為であるが、官僚(公務員)たちはそのマネーを自由自在に使い福祉施設を建てたり、えたいの知れない事業に使い原資を目減りさせたが、その原資は公務員の再就職=「天下り」を実現可能にした。不幸なことに、当時この状況が私たち民衆に開示されることはなかった。さらに、悲劇的なことに、もはや実態が分からなくなってしまっている。このような構造を解明して、官僚機構にメスを入れた石井紘基(1940年11月6日〜2002年10月25日)は暗殺されてしまった。その彼がリインカネート(再受肉化)した政治家が見当たらない。現代日本の政界はなんと貧困であろうか。

厚生労働省は2009年の公表で、年金積立金の運用利回りを名目4.1%と設定していた。しかし、このところの実績はマイナスである。原資を減らした責任を取ることもなく、ツケを私たち民衆に押し付けようとしている。今月3日、昨年6月の民主・自民・公明の3党合意に基づき社会保障制度改革推進法を根拠に11月末に設置された政府の社会保障制度改革国民会議は、公的年金制度について「議論の整理」を行い、支給開始年齢の引き上げなど給付抑制策の検討を盛り込んだ。終了後、会長の清家篤・慶応義塾長は、『支給開始年齢を少なくとも67歳、68歳、あるいは日本の場合はもう少し上まで引き上げることはあってしかるべきではないかと個人的には考えています』と言った。彼は自分をごまかしているに違いない。
石井紘基故石井紘基氏

さあ、大きな笑顔で邪気を払って参りましょう。

感謝

「雲水」という言葉が好きだ。
この言葉を識った時から、雲水でありたいと願い続けている。

それは行雲流水に由来し、行く雲・流れる水のように自由な生き方のシンボルである。執着のないこと、すなわち、一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないという不自由とは無縁の生き方である。雲のごとく定まった場を持つこともなく、水のごとく流れゆきて寄り渟る所もないように、中心的な支柱を持たず、道を求める人を言う。絶えず再生的なのだ。

9日(日曜日)、平原誠之(hirahara masayuki)氏のピアノコンサートに、ワイフとともに足を運んだ。きっかけは、敬愛するH.I.女史からこの方の存在を教えていただいたことであった。女史の言葉を通じて、その言葉の奥からパッションを感じた。午後3時から始まった約169分は、平原氏に誘(いざな)われたパッションの時空(旅)であった。

どういう環境の中にも喜びを見出すことのできる技術が、
彼のピアノにはある。

感覚的直截的なこの日の経験を通じ、彼に「雲水」を見た。

SunSunと降り注ぐ朝陽を浴びながら

感謝
くまたんの恋

このページのトップヘ