流れのままに

流れのままに おのが道をゆけ ひたすらに ひたむきに

二〇一四年神無月

皇后陛下は今日、傘寿(さんじゅ)の誕生日を迎えなさった。実に、おめたい。「宮内記者会の質問に対する文書ご回答」からは、彼女の戦争に対する見識が伝わってくる。
問2 皇后さまは天皇陛下とともに国内外で慰霊の旅を続けて来られました。戦争を知らない世代が増えているなかで,来年戦後70年を迎えることについて今のお気持ちをお聞かせ下さい。
皇后陛下
 今年8月に欧州では第一次大戦開戦から100年の式典が行われました。第一次,第二次と2度の大戦を敵味方として戦った国々の首脳が同じ場所に集い,共に未来の平和構築への思いを分かち合っている姿には胸を打たれるものがありました。
 私は,今も終戦後のある日,ラジオを通し,A級戦犯に対する判決の言い渡しを聞いた時の強い恐怖を忘れることが出来ません。まだ中学生で,戦争から敗戦に至る事情や経緯につき知るところは少なく,従ってその時の感情は,戦犯個人個人への憎しみ等であろう筈はなく,恐らくは国と国民という,個人を越えた所のものに責任を負う立場があるということに対する,身の震うような怖れであったのだと思います。
 戦後の日々,私が常に戦争や平和につき考えていたとは申せませんが,戦中戦後の記憶は,消し去るには強く,たしか以前にもお話ししておりますが,私はその後,自分がある区切りの年齢に達する都度,戦時下をその同じ年齢で過ごした人々がどんなであったろうか,と思いを巡らすことがよくありました。
 まだ若い東宮妃であった頃,当時の東宮大夫から,著者が私にも目を通して欲しいと送って来られたという一冊の本を見せられました。長くシベリアに抑留されていた人の歌集で,中でも,帰国への期待をつのらせる中,今年も早蕨(さわらび)が羊歯(しだ)になって春が過ぎていくという一首が特に悲しく,この時以来,抑留者や外地で終戦を迎えた開拓民のこと,その人たちの引き揚げ後も続いた苦労等に,心を向けるようになりました。
 最近新聞で,自らもハバロフスクで抑留生活を送った人が,十余年を費やしてシベリア抑留中の死者の名前,死亡場所等,出来る限り正確な名簿を作り終えて亡くなった記事を読み,心を打たれました。戦争を経験した人や遺族それぞれの上に,長い戦後の日々があったことを改めて思います。
 第二次大戦では,島々を含む日本本土でも100万に近い人が亡くなりました。又,信じられない数の民間の船が徴用され,6万に及ぶ民間人の船員が,軍人や軍属,物資を運ぶ途上で船を沈められ亡くなっていることを,昭和46年に観音崎で行われた慰霊祭で知り,その後陛下とご一緒に何度かその場所を訪ねました。戦後70年の来年は,大勢の人たちの戦中戦後に思いを致す年になろうと思います。
 世界のいさかいの多くが,何らかの報復という形をとってくり返し行われて来た中で,わが国の遺族会が,一貫して平和で戦争のない世界を願って活動を続けて来たことを尊く思っています。遺族の人たちの,自らの辛い体験を通して生まれた悲願を成就させるためにも,今,平和の恩恵に与っている私たち皆が,絶えず平和を志向し,国内外を問わず,争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えていますhttp://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h26sk.htmlより転載

この次の質問は彼女の芸術・文化観をお尋ねするもので、『「それに接したことにより,喜びや,驚きを与えられ,その後の自分の物の感じ方や考え方に,何らかの影響を与えられてきたもの」と申せるでしょうか』と回答なさった。彼女のすべての言動からPurification(潔斎)が感じられる。
皇后陛下お誕生日に際してのご近影 2014

閑話休題(それはさておき)


17日(金曜日)と昨日、井上ひろこ作品展「Creation in my life」に足を運んだ。会場は閑静な住宅街にあるGallery門馬(中央区旭ケ丘2丁目3-38 📞011-562-1055)。Hiroko女史の作品群がキュートにキュレーション(curation)された空間で、一枚の絵に衝撃を受けた。
Hiroko Inoue220141020
この作品によって久々に「南方マンダラ」を彷彿した。衝撃の源泉は何らかの物語が彼女の絵に内属されていることであった。だから、その物語に含まれる情報や知識を同一の内容として再生することを試み、それを楽しんだ。そして、Hiroko女史がライプニッツ流のグローバルナレッジ(一切智・普遍知)をマスターなさっているのを知った。このギャラリーに展示された彼女の全ての作品は「知識の宝庫」。図書館に身を置いたような氣持ちがする。あぁ、うれしいなぁ〜。ありがたいなぁ〜。23日(木曜日)午後5時まで開催中。

井上ひろこ プロフィール
◆サロン・ド・シャポー学院卒業後、Art Center College of Designに学ぶ。帰国後、名古屋のファッションメーカーに入社。その後、フォンテーヌ(fontaine)を設立開業。第1〜4回札幌コレクションにてファッションショー、アトリエアムで絵画展、アンティークショップ フォルミカ開店、バレー衣装創りなど活躍中。


是非、お運びください。おススメします♫

寒さが日に日に増しています。
みなさま、どうかお体を大切にご自愛ください。

大きな笑顔の佳き一週間を   感謝

ロビン・クック氏(Robert Finlayson Cook:1946〜2005)は胆識あるイギリスの政治家。第2次トニー・ブレア内閣時代の2003年3月17日、彼は下院内総務職(Leader of the House of Commons:内閣と下院の間に入り、政府の提出した法案の扱いなどについて、議会で調整を行う政府委員・閣僚級)であったが緊急閣議の直前に辞職を表明。元外相でトップクラスの諜報情報に接する立場にいた彼による、イラクへの武力攻撃に反対する抗議の辞職であった。加えて、所謂「アル・カイダ」はCIAに雇われ訓練を受けた数千人に及ぶムジャヒディン(イスラム教の大義にのっとったジハードに参加する戦士・傭兵)の登録リストでしかないことを暴露。2005年8月6日、彼はスコットランドで山歩き中に心臓発作で倒れ、死去した。59歳であった。

ジョージ・ギャロウェイ下院議員は彼の誕生月の8月29日、「ブラッドフォードから、イスラエル(の製品と観光客)を完全に排除すべきだ」という反イスラエル発言を理由に39歳の男から暴行を受け、パディントンのセント・メアリー病院に運ばれ翌朝に退院。反シオニストの立場からイスラエル–パレスチナ紛争のパレスチナ側を支援している彼はこんなことを暴露した。
イギリス議員、「米英がISISを結成」
(ラジオイラン 2014/09/27 土曜 23:51)
ジョージ・ギャロウェイ イギリスの下院議員であるジョージ・ギャロウェイ氏が、アメリカとイギリスが、地域でテロ組織ISISを結成したと強調しました。
 プレスTVによりますと、ギャロウェイ氏は26日金曜、イギリス議会での対ISIS連合へのイギリスの参加に関する議論の中で、さらに、「イラクやシリア国内にあるISISの拠点への空爆により、テロリズムがさらに拡大される」とし、「アメリカとイギリスによるイラク攻撃の前、イラクにはテロ組織アルカイダのメンバーは一人もいなかった」と語りました。
 また、「サウジアラビアは、対ISIS連合に参加しているが、この国で、ISISなどのテログループが生まれた」と述べました。http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/48743より転載


閑話休題(それはさておき)


ロン・ポール博士(1935年生まれ)は、先月末のロシア・トゥデイのインタビューで、シリアとイラクに対する合衆国軍の新たな攻撃(戦争)は、国連や合衆国議会の承認を得ていない『倫理(道義)に反する違法なもの(“immoral and illegal”)』だとした。また、彼はテロ組織ISISへの対抗を口実にした中東での合衆国の新たな軍事駐留は、この地域の混乱と暴力を増長させることになるという見識を開陳。そして、シリアやイラクなどの国々で合衆国が戦争を開始しているのはより多くの合衆国製の兵器を売却するためであると語り、合衆国は今シリアの反体制派テロ組織に供与した兵器を爆撃していると加えた。

Ron Paul: Obama’s bombing campaign in Iraq and Syria 'immoral and illegal'

(参照:http://rt.com/usa/191404-paul-obama-isis-syria/
ロン・ポール博士は、共和党所属でテキサス州選出の元連邦下院議員であったが昨年引退なさった。彼は他国の事に干渉しない外交政策(a diplomatic policy that does not interferes in other nations' internal affairs)を支持している。
米議員「在日米軍は撤収すべき」 財政赤字で
(ワシントン共同通信 2011/02/15 18:19)
 米下院のロン・ポール議員(共和党)とデニス・クシニッチ議員(民主党)は15日までにそれぞれ共同通信との単独会見に応じ、日本駐留を含む米軍の前方展開戦略が「財政上の問題になっている」(ポール氏)と述べ、米財政赤字が最悪規模に膨らむ中、在日米軍は撤収すべきだとの考えを示した。
 孤立主義外交を唱えるポール氏は保守層に人気があり、クシニッチ氏は民主党内で最もリベラル派の一人として支持を集める。いずれも過去に大統領選に挑戦した経験を持つベテラン議員で、在日米軍を維持する「余裕はない」(クシニッチ氏)と共通認識を訴えた。
 米軍は、8日発表した指針「国家軍事戦略」で「北東アジアの戦力を今後数十年間堅持する」と明記。米議会内にも台頭する中国や核問題を抱える北朝鮮を念頭に、在日米軍の重要性を説く声が依然としてある。
 しかし、ポール氏は「日本がすべての責任を自ら負う時だ」とし、平和と安全を確保する上で米軍依存をやめるべきだと主張。在日米軍は抑止力だとする議論は軍事的プレゼンスを維持するための「口実だ」と一蹴した。
 クシニッチ氏も「米国に世界の警察を務める金はない」と強調。在日米軍を「過去の遺物」と呼んだ上で「移転して軍事優先政策から脱却すべきだ」と述べた。http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011021501000615.htmlより転載

デニス・ジョン・クシニッチ氏(1946年生まれ)は、民主党所属でオハイオ州選出の元連邦下院議員。彼らのように自分たちの信条をベースにストーン・ロジックを駆使する揺るぎないバックボーン(氣骨)の持ち主の意見には、襟を正して耳を傾けたい。

さて、元衆議院議員・石川知裕氏の政治資金規正法違反の刑事裁判についての上告が、9月30日付で最高裁判所第3小法廷(大橋正春裁判長)で棄却された。禁錮2年、執行猶予3年の有罪判決が確定。この最高裁判決に所謂、小沢事件への深謀遠慮を思い知らされる。


大きな笑顔の佳き神嘗月(かんなめづき)を

感謝

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