流れのままに

流れのままに おのが道をゆけ ひたすらに ひたむきに

二〇一六年文月

ウナギは天然の稚魚(シラスウナギ)を漁獲して養殖するしかないそうだ。理由は完全養殖が確立していないから。2014年、国際自然保護連合(IUCN)から絶滅危惧IB種に指定された。近い将来における野生での絶滅の危険性が高い種を指している。驚くべきことに、シラスウナギの採捕量は、1963年の232トンをピークに激減し、本年は13.6トンだ。正しいルールに沿って採捕することで資源確保し、いかに市場価格を安定させるのか。生産者及び流通業者そして消費者の大課題だ。  

大伴家持が「石麻呂に 吾物申す 夏痩せに よしと云う物ぞ うなぎ取り召せ」(万葉集・巻十六)と詠んだように、暑いときにいただくというのは生活の智慧だろう。
野田岩
野田岩(東麻布)2013年9月

ひとくち、口の中に運ぶ。
濃い味の柔らかな、ふんわり感に微笑んでしまう。

もうひとくち … 

微笑のお陰で、真一文字に広がったわたしの口が迎え入れてくれる。

箸がすすむ。

しかしながら、鰻の蒲焼きは味が濃い。そのタレはご飯にも及んでいる。自然、このまま食べつづけるなら、間違いなく飽きてしまう。人は、単調な味や出来事の繰り返しに飽きてしまうもの。箸がすすんで、口の中に運んだ美味しい鰻といえども、飽きてしまう。

ここでご登場願うのが、脇役に徹している「お新香」。口の中が鰻の脂にまみれ、濃い味つけに飽きたころ、お新香と白いご飯のコンビネーションがわたしの口の中をサッパリと別世界に変えてくれる。ソフトな鰻の食感に、「ポリ!ポリ!」のサウンドのなんと新鮮なことか! この一瞬に「ひとときのお新香」が鰻を凌駕する。そして、再び、微笑む。
お新香に氣づかいを感じるお店に愛着を覚える所以だ。

豊かな鰻があってこそのひとときのお新香。万が一、鰻が少な過ぎると、お新香がメインのおかずとして浮上してくるから要注意。ひとときのお新香を楽しむには、鰻の量が大切なポイントになる。

鰻丼の「上」や鰻重の「竹」や「松」は、鰻が多い。白いご飯よりも蒲焼きの方が多いと、「ひとときのお新香」に活かすご飯が不足してしまう。だから、好んで鰻丼の「梅」を食べる時がある。塩梅良く、鰻と白いご飯の量が調和しているのだから。

この松竹梅という並びに優劣はない。「歳寒三友(さいかんのさんゆう)」と言って、「松」は通年で緑を保つことから「長寿」を、「竹」は真っ直ぐ威勢よく伸びることから「成長力」や「出世」を、「梅」は早く花を咲かせることから「生命力」を表して縁起が良いとされた。また、松と竹は寒中にも色褪せず、梅は寒中に花開くところから、「精錬潔白」や「節操」という文士・志士の理想の在り方として受け取られた時代があった。


土用丑の日に  笑顔

話題の「ポケモンGo」は、日本産ではなく合衆国産であった。任天堂および株式会社ポケモンは、あくまでナイアンティック社の株主に過ぎない。

これにより世界中の若者を中心とした膨大な利用者のGPSによる位置情報がデータとして蓄積できる。よって、監視したい場所を「ジム」や「ポケストップ」にしてポケモンを配置するなら、携帯(スマートフォン)を監視デヴァイスとして機能させることができるというもの。言い換えると、懐疑の精神を持たないロボティックな民衆を前提とした、無料の世界規模の監視カメラシステムが誕生したということ。

(引用開始)・・・・・・
「ポケモンGO」利用規約に仕組まれた"ワナ"
用意周到に「責任回避」が準備されている!
(2016年07月25日 関田 真也 :東洋経済オンライン編集部 記者)
 22日に日本でも公開された「ポケモンGO」が、やはり予想通りの反響を巻き起こしている。スマートフォンを片手に、「ジム」や「ポケストップ」と言われる場所に時間を問わず人が集まるようになっており、もはや社会現象だ。
 しかし、海外では、ゲームに熱中し過ぎて崖から転落したり、人気のない場所で強盗被害にあったりする事例も出ているし、日本でも、バイクを運転中にプレイする人が現れ、違反切符を切られている。子供が事件・事故に巻き込まれる可能性を、不安に思う人も少なくないだろう。

自分で保険に入って損害を回避?
 販売元であるNiantic,Inc(以下、ナイアンティック社)は「アプリをインストール後、初めて起動する際に利用規約と注意喚起画面を表示し、同意しないと進めないようにする」ことを安全対策としているが、ゲームを始める前に読んでいる人は、果たしてどれだけいるだろうか。しかし、いざトラブルになった時は、これを前提として話が進んでいくことになるので注意が必要だ。
 「安全なプレイ」という表題がつけられた条項では、日本人の感覚からすると驚きの文言がある。「本サービスの利用中にお客様が被る可能性のある損害に関してお客様が合理的に必要であると考える健康保険、損害賠償保険、災害保険、人身傷害保険、医療保険、生命保険及びその他の保険契約をお客様の責任において維持することに同意するものとします」とされているのだ。
 たかがゲームをやるだけで医療保険や生命保険まで入って、自分の損害を守るとはピンとこないかもしれないが、ここまでしてナイアンティック社には責任がないということが強調されている。
 実際に紛争が起きた場合は、さらなるハードルがある。「抵触法を考慮することなく、カリフォルニア州法に準拠する」とし、日本の法律では争うことができないとされている。そして、そもそも訴訟になること自体を回避するため、「仲裁合意」という項目が設けられている。仲裁とは、紛争を第三者である仲裁人の判断に委ね、その判断に従うという合意に基づき紛争を解決する手続のことをいう。
 米国には、クラス・アクションという制度が存在する。これは、個人が、同じような立場にある多数の人々を代表して訴訟提起し、集団的な請求を行うことを可能とするものだ。原告の数が膨れ上がることで、請求が巨額になることがあり、企業にとっては大きな経営リスク。そのため、紛争が起きてもなるべく司法の場に持ち込ませないように考えられている。
 規約の中では、「仲裁人は、弁護士免許を有する引退した裁判官又は弁護士のいずれかとし、当事者によってAAA(米国仲裁協会)の仲裁人名簿から選ばれるものとします」とされているが、IT関連の法務を多く扱う中野秀俊弁護士は、次のように話す。
 「仲裁人は、アメリカの弁護士免許を有する引退した裁判官又は弁護士が勤めるため、ほとんどアメリカ人などの外国人ということになる。原則として書面審査であることが前提となるため、日本人が英語で訴えの書面を作成しなければならず、ハードルは高い。また、仲裁人がアメリカの弁護士免許を有することから、日本人のユーザーとアメリカ企業のどちらを勝たせるか公平性が問題になる可能性もある」

「仲裁オプトアウト通知」とは?
 ただ、訴訟への道を残す術もある。本規約を最初に承諾した日、つまりゲームをインストールして開始した日から30日以内に、ナイアンティック社に対して電子メールまたは郵便で、仲裁条項を排除する意思表示(「仲裁オプトアウト通知」という)をするのだ。
 日本で「ポケモンGO」が公開されてからはまだ日が浅いため、今なら十分間に合う。しかし、何も知らなければ、ダウンロードしてから1カ月以内にわざわざ通知をする人などほとんどいないだろう。しかも、訴訟への可能性を残したとしても、やはり専属裁判管轄権及び裁判場所は「カリフォルニア州北区に所在する州及び連邦裁判所」とされている。「日本人が通知をしたとしても、有利になるとは言い切れない」(中野弁護士)という。
 「ポケモン」というと任天堂のゲームというイメージが強いが、「ポケモンGO」はグーグルでGPSを活用した社内事業から始まったナイアンティック社が作ったもの。任天堂および株式会社ポケモンは、あくまでナイアンティック社の株主に過ぎず、ライセンサーという立場だ。今回の利用規約をよく読んでみると、他にも「契約社会」アメリカ流の、周到に責任を回避する姿勢が垣間見える。これが有効かどうかはともかく、日本人がいざという時に販売元に何らかの責任追及をしようとしても、簡単ではないということは頭に置いておくべきだろう。
http://toyokeizai.net/articles/-/128679
(引用終わり)・・・・・・


さあ、大きな笑顔で邪氣を払って参りましょう。  佳き一日を   感謝
FujiSun

(引用開始)・・・・・・
神奈川県立津久井やまゆり園での事件について(声明文)

 平成28年7月26日未明、障害者支援施設「神奈川県立津久井やまゆり園」(相模原市緑区、指定管理者・社会福祉法人かながわ共同会)において、施設入所支援を利用する知的障害のある方々が襲われ、19 人が命を奪われ、20 人が負傷するという未曾有の事件が発生しました。被害に遭われ亡くなられた方々に、衷心よりご冥福をお祈りするとともに、ご家族の皆様にはお悔やみ申し上げます。また、怪我をされ治療に当たられている方々の一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 抵抗できない障害のある人に次々と襲いかかり死傷させる残忍な行為に私たちは驚愕し、被害にあわれた方々やそのご家族の無念を思い、悲しみと悔しさにただただ心を震わせるばかりです。職員体制の薄い時間帯を突き、抵抗できない知的障害のある人を狙った計画的かつ凶悪残忍な犯行であり、到底許すことはできません。
 事件は、当会会員・関係者のみならず、多くの障害のある方やご家族、福祉関係者を不安に陥れ、深く大きな傷を負わせました。このような事件が二度と起きないよう、事件の背景を徹底的に究明することが必要です。

 今後、事件対応に関わる皆様には、まずは被害者及び被害者の遺族・家族、同施設に入所されている方々のケアを十分に行ってくださるようお願いいたします。その上で、事件の背景・原因・内容を徹底して調査し、早期に対応することと中長期に対応することを分けて迅速に行いつつ、深く議論をして今後の教訓にしてください。加えて、本事件を風化させないように今後の対応や議論の経過を情報として開示してください。
 また、事件で傷ついた被害者やご遺族が少しでも穏やかに過ごせるよう、特に報道関係機関には特段の配慮をお願いします。

 事件の容疑者は、障害のある人の命や尊厳を否定するような供述をしていると伝えられています。しかし、私たちの子どもは、どのような障害があっても一人ひとりの命を大切に、懸命に生きています。そして私たち家族は、その一つひとつの歩みを支え、見守っています。事件で無残にも奪われた一つひとつの命は、そうしたかけがえない存在でした。犯行に及んだ者は、自らの行為に正面から向きあい、犯した罪の重大さを認識しなければなりません。
 また、国民の皆様には、今回の事件を機に、障害のある人一人ひとりの命の重さに思いを馳せてほしいのです。そして、障害の有る無しで特別視されることなく、お互いに人格と個性を尊重しながら共生する社会づくりに向けて共に歩んでいただきますよう心よりお願い申し上げます。

平成28 年7 月26 日
全国手をつなぐ育成会連合会
会長   久保  厚子

http://zen-iku.jp/wp-content/uploads/2016/07/160726stmt.pdf
(引用終わり)・・・・・・

(引用開始)・・・・・・
津久井やまゆり園の事件について
(障害のあるみなさんへ)

7月26日に、神奈川県にある「津久井やまゆり園」という施設で、
障害のある人たち19人が 殺される事件が 起きました。
容疑者として逮捕されたのは、施設で働いていた男性でした。
亡くなった方々の ご冥福をお祈りするとともに、そのご家族には お悔やみ申し上げます。
また、けがをされた方々が 一日でも早く 回復されることを 願っています。

容疑者は、自分で助けを呼べない人たちを 次々におそい、傷つけ、命をうばいました。
とても残酷で、決して 許せません。
亡くなった人たちのことを思うと、とても悲しく、悔しい思いです。

容疑者は「障害者はいなくなればいい」と 話していたそうです。
みなさんの中には、そのことで 不安に感じる人も たくさんいると思います。
そんなときは、身近な人に 不安な気持ちを 話しましょう。
みなさんの家族や友達、仕事の仲間、支援者は、きっと 話を聞いてくれます。
そして、いつもと同じように 毎日を過ごしましょう。
不安だからといって、生活のしかたを 変える必要は ありません。

障害のある人もない人も、私たちは 一人ひとりが 大切な存在です。
障害があるからといって 誰かに傷つけられたりすることは、あってはなりません。
もし誰かが「障害者はいなくなればいい」なんて言っても、
私たち家族は 全力でみなさんのことを 守ります。
ですから、安心して、堂々と 生きてください。

平成28年7月27日
全国手をつなぐ育成会連合会
会長   久保  厚子

http://zen-iku.jp/wp-content/uploads/2016/07/160727stmt_ruby.pdf
(引用終わり)・・・・・・

昨日の未明に、相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で、重度重複障害者19人が殺害された。戦後最悪の残酷非道な大量殺人が起きてしまった。

犯行動機は明瞭に容疑者の男が衆院議長へ宛てた手紙から分かる。そこには以下のように記されていた。

・・・・・
○理由は世界経済の活性化、本格的な第三次世界大戦を未然に防ぐことができるかもしれないと考えたからです。
○私の目標は重複障害者の方が家庭内での生活、及び社会的活動が極めて困難な場合、保護者の同意を得て安楽死できる世界です。
○障害者は不幸を作ることしかできません。
○障害者を殺すことは不幸を最大まで抑えることができます。
・・・・・・

身体障害者や知的障害者の子らを抱えた家庭に加えて、介護の必要な高齢者を抱えた家族にとっても脅威の事件である。また、天皇皇后両陛下は地方行幸啓の際には、福祉施設などをお訪ねになり関係者を激励なさってきた。このような犯罪が起き、両陛下も関係者の心中を察し、胸を痛めているのではないだろうか。(参考:「福祉施設などのご訪問」)
天皇皇后両陛下(
クリーニング作業をご視察になる天皇皇后両陛下(世田谷区立障害者就労支援センターすきっぷ
@平成26年12月8日(月))

(追記)
日本の障害者施設での殺傷事件に、教皇の悲しみ
(バチカン放送局 27/07/2016 15:18)
 教皇フランシスコは、相模原の障害者施設で起きた殺傷事件の犠牲者のために祈られた。
 教皇は、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿を通し、カトリック東京大司教区の岡田武夫大司教に宛てた電報で、この事件に深い悲しみを表された。
 この悲劇に見舞われたすべての人々に教皇は精神的に寄添いながら、犠牲者の冥福と、負傷者の回復のために祈りを約束された。
 教皇は、この出来事に悲しむ日本の人々に、平和と和解を祈られている。

私たち日本の民衆は、少しの間、犠牲者の死を悼(いた)み、身を慎みたい。

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