4c5b7a68.jpg 目を閉じることで、見えてくるものがある。

 昨夜、わが家では午前零時半から「ミッドナイト・シアター」が始まった。観客はワイフとわたしの二人。先週の土曜日に近くのレンタルショップで借りたジャン=ルイ・ベルトゥチェリ監督の『木洩れ日(こもれび)』の上映である。なんと!1本1週間50円税込み・・・笑顔◎ 

 主演は『道』でよく知られたジェルソミーナ役の女優ジュリエッタ・マシーナさん。美人ではないが、美しい人である。フェデリコ・フェリーニ監督の愛妻で、フェリーニのあとを追うように天昇なさった。この作品が遺作となってしまった。テーマは家族愛で、静かな美しいフランス映画。彼女は、本当に、本当に、素的なおばあさまになっていた。

 木洩れ日の中で、目を閉じてみる。
 体やこころが感じてくれることがある。
 風の流れは見えないけれど、見つけることは出来る。
 感じるということは、目の機能だけでは出来ない。

 ゆっくり、やさしく、静かに、目を閉じる。
 研ぎ澄まされていく自分を感じる。

 感謝