ec0b4896.jpg 今朝もいい天氣です。
 清々しい氣持ちになりますね。
 今日も一日笑顔で仕事に励みましょう◎

 さて、世界的ベストセラーの映画化、ワールドプレミアにあわせ、歴史上の人物であるこの物語の主人公紹介の特集を組もうとしている雑誌編集者がいる。
 この記事の挿絵に、物語に出てくる実在の建物の写真を使おうとして、ライブラリ(無料で写真を借りられる公的な機関)に写真貸し出しを願い出たところ、「版権は映画の配給会社にあるから、映画のタイトルが一言でも書かれていたら貸しだしはできません」と断られた。

 本文・見出しには、映画のタイトルが数ヶ所みあたるが、本の内容をまるごと引用してはいない。「本や映画のタイトル」や「キャラクターの名前」に著作権は発生しないという認識でいたので、断られた理由が分からないという。版権は、このような出版物を発行する時、映画のワンシーンのカットや書籍の挿絵のコピーでない、他から借りてきた写真を使用するのも制限できる権利なのだろうか?

 写真も当然、著作物で、その写真を貸与するかどうか、または複製の許諾をするかどうかは著作権者の判断の問題になる。映画配給会社とその写真の著作権者との間に契約があろうがなかろうが、著作権者が貸与しないと決めているのかもしれない。

 次に、「本や映画のタイトルには著作権が発生しない」というのは必ずしも確定してはいない。
 『父よ!母よ!』というルポルタージュを刊行した著者が、「一行詩 父よ母よ」という書籍を刊行した出版社と編集者を訴えた裁判において、和解勧告の中に「同一題号の書籍の出版が、場合によっては著作者の人格的利益の侵害となる場合がある」と東京地裁が述べた例があり、確定判例でないにしても、必ずしも本や映画のタイトルに著作者人格権はないとは言い切れない。

 写真の使用許諾の諾否は著作権者の裁量であって、正当な理由なく貸し出しを拒否されても対抗することは難しい。
 映画も、出版物も、ある企画に便乗するケースはよくある。例えば、NHKで今やっている「功名が辻」に便乗し、「山内一豊の妻」に関する企画をやってもなんら問題は派生しないが、これに便乗した「功名が辻展」を開催するなら、「功名が辻」の原作者・司馬遼太郎氏の遺族から、著作人格権に基づいたクレームがでる可能性がある。

 ≪日本の著作権法は無方式主義≫

 わが国の著作権はベルヌ条約のもとに、著作者の権利としての著作人格権および著作権の享有には、いかなる方式も履行も要しないと明示的に規定している。
 よって、著作物を創作した時点で自動的に発生し、登録や納本などの何らかの手続を売ることなく権利を取得することができるようになっている。
 それでは、なぜ登録制度があるのか。
 著作権法に規定されている登録制度は、著作権の発生や保護の為ではなく、取引の安全を確保するための第三者対抗要件としての登録や著作権関係の法律事実を公示するための登録であり実名の登録他各種の登録が設けれれている。
 登録によって、著作権の二重譲渡、出版権の二重設定等について、先に著作権の登録を備えた者が優先する。不動産の物権変動においての登記と同じ趣旨の規定であり、登録は第三者対抗要件であるが権利発生の要件ではない。

 では、無方式主義で保護される権利とは・・・

  著作人格権
  著作財産権
  著作隣接権

 著作権法における権利主張は、最終的には法廷で争われる所以である◎
 法廷によらず和解できるならそれに越したことはない。

 まあるい心で生きたい・・・

 感謝