3dccd635.jpgみなさん、こんにちは。

暖かいお昼の札幌です。

今日は「共存共栄」の3回目(最終回)です。

お伝えしたかったことは、この時代にあって、
「世のため人のため」という大義のこと。

そして、憎悪の感情をコントロールすることの大切さです。

それでは、お付き合い願います。

経済は、その昔、「經濟」と書いた。この言葉を初めて書名にしたのは、太宰春台『經濟録』(18世紀前半)で、経済を「凡(およそ)天下國家を治むるを經濟と云、世を經(おさ)め民を濟(すく)ふ義なり」と定義した。経済学は、「經世濟民(經濟)の學」であり、政治学・経済学・社会学を収斂した学際的な実学である。

明治初期、日本各地では多くの商家が「經濟」を実践した。

例えば、わが故郷の函館には、義のためと信じ、人材と資金を提供した「函館四天王」がいた。

今、わが日本の経済は、「経世済民」の行動原理からかけ離れてしまった。

「世のため人のため」という、古くから日本人が持っていた『經濟』規範と裏腹の規範に支配されてしまった。

結果、多くの人々を貧困へと追いつめている。

派遣労働者の「派遣切り」に加え、正規社員切りも始まった。
機能集団であると同時に共同体でもあった日本の就労構造は、
完全に崩壊してしまった。

今、わが日本及び日本人は、個人の人格や意図とは
完全に独立した社会法則の下に在る。

破局に向かってまっしぐらに邁進するアノミーと呼ばれる作動過程である。

ここで、「アノミー(anomie)」について述べておきたい。

アノミーの概念は、社会学の始祖デュルケムによって提案されたもので、
「無規範(状態)」「無連帯(状態)」と訳されているが、
そのような社会的状況だけではなく、
それによって生ずる心理的危機をもあわせ意味する。

デュルケムの分析によると、アノミーからの帰結のひとつは自殺である。
「警察白書」上の統計数字でさえ、一日平均約100人の自殺者をカウントしている。

しかし、別の帰結もある。
破壊活動である。
人間は、アノミーによって生ずる心理的混乱から逃れるために、
破壊活動を始める。

お金と仕事により追いつめられた者たちは、
お金と仕事を持つ者たちへの「復讐」を期待する。
心理的混乱から逃れるために。

上のグループに対しては果てしなき反乱をするとともに、
より下位のグループに対しては問答無用の弾圧を加える
という関係が一般化することをファシズムと呼んでいい。

なぜなら、ファシズムの本質は、ドグマではなく、
集団の機能的要請にもとづいて行動することにあるのだから。

現在の日本のアノミー状況は、ナチズムやファシズムが台頭した
1930年代のドイツやイタリーの状況よりも、はるかに危機的様相を呈している。

閑話休題(ソレハサテオキ)。

久々に、『ローマ人への手紙12章』に目を通した。

1)そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。
2)この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。
3)私は、自分に与えられた恵みによって、あなたがたひとりひとりに言います。だれでも、思うべき限度を越えて思い上がってはいけません。いや、むしろ、神がおのおのに分け与えてくださった信仰の量りに応じて、慎み深い考え方をしなさい。
4)一つのからだには多くの器官があって、すべての器官が同じ働きはしないのと同じように、
5)大ぜいいる私たちも、キリストにあって一つのからだであり、ひとりひとり互いに器官なのです。
6)私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。
7)奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。
8)勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行なう人は喜んでそれをしなさい。
9)愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。
10)兄弟愛をもって心から互いに愛し合い、尊敬をもって互いに人を自分よりまさっていると思いなさい。
11)勤勉で怠らず、霊に燃え、主に仕えなさい。
12)望みを抱いて喜び、患難に耐え、絶えず祈りに励みなさい。
13)聖徒の入用に協力し、旅人をもてなしなさい。
14)あなたがたを迫害する者を祝福しなさい。祝福すべきであって、のろってはいけません。
15)喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。
16)互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、かえって身分の低い者に順応しなさい。自分こそ知者だなどと思ってはいけません。
17)だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、すべての人が良いと思うことを図りなさい。
18)あなたがたは、自分に関する限り、すべての人と平和を保ちなさい。
19)愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる」
20)もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。
21)悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい。

(引用終わり。「新約聖書」日本聖書刊行公・248〜249ページ)

この19節は「復讐するは我にあり」と言われる有名な言葉だが、
「復讐する権利は天に委ねよ」ということ。

これは約束(契約)であり、信じること。

心理的混乱から逃れるために、
この世を破壊する行動に加わり、
感情的高揚の悦に浸ることは回避する。
何が何でも、感情をコントロールし、避けて通ること。

再び、15節から19節を。

15)喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい。

16)互いに一つ心になり、高ぶった思いを持たず、
  かえって身分の低い者に順応しなさい。
  自分こそ知者だなどと思ってはいけません。

17)だれに対してでも、悪に悪を報いることをせず、
  すべての人が良いと思うことを図りなさい。

18)あなたがたは、自分に関する限り、
  すべての人と平和を保ちなさい。

19)愛する人たち。自分で復讐してはいけません。
  神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。
 「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる」

悪に負けることなく、善をもって悪に勝て。

太陽の輝きの下で@旭ヶ丘

感謝