柴田トヨさんは、99歳にしてひとり暮らし。
彼女の詩集『くじけないで』は今年3月に発売され、
発行部数が33万部を超えた。
詩集としては異例のことのようだ。
読者の多くが60歳代以上の女性だという。

彼女が詩を書いたきっかけは息子さんのすすめであった。
腰を痛めて趣味の日本舞踊が踊れなくなり、
氣落ちしていた自分をなぐさめるためであった。


「秘密」

 九十八歳でも

 恋はするのよ

 夢だってみるの

 雲にだって乗りたいわ



思いついたときにノートに鉛筆で書き、
朗読しながら何度も書きなおし完成する。
だから、1作品に1週間以上かけるという。

これが本物の力ですね。

夢は、同郷・栃木生まれの作曲家・船村徹さんに詩集を読んでもらうこと。

いいですねぇ♪

くじけないで
 飛鳥新社・1000円


 「くじけないで」


  ねえ 不幸だなんて
  溜息をつかないで

  陽射やそよ風は
  えこひいきしない

  夢は
  平等に見られるのよ
 
  私 辛いことが
  あったけれど
  生きていてよかった

  あなたもくじけずに

 

  感謝