静かな大晦日です。

人間を一本の木にたとえてみましょう。

自分や他人を観るとき、
地面から上の部分にしか目がいかない場合が多い。

この部分は、季節や天候によって姿を変え、
強風や厳冬により折れたりもする。

この姿のみを知り、「みじめ」と思い込むのは氣が早い。

根がシッカリ育っているなら、いいじゃないですか。

栄養を十二分に吸収でき、春にはやわらかい新芽を出して、
きれいな花を咲かせることができるのですから。

やわらかい光


閑話休題(ソレハサテオキ)。

社会というところで働きはじめると、
枝を伸ばすことを期待されたり、したりする。

でも、チト、お待ちください。

それは、根や幹が丈夫になってからにしましょう。

無理しない、無理しない。

やわらかく、やさしく、参りましょう。

タイミングと成長のバランスを見てから、
ゆっくりと、たくましい枝や美しい花を
見せてもらいましょう、見せてあげましょう。

だから、無理せず、安心して先延ばししましょう。

枝が伸びないときこそ、ゆっくりと、
根と幹の成長に集中して、
あとはのんびりと流れのままに待ちましょう。

待つことで、幹は太くなり、
太くなった幹が、枝を伸ばすエネルギー源となるのですから。

もし、今、生きていることがつらいと感じたときは、
もっと自分の幹を育てましょうよ。

いけないと思ったら、逃げたっていいのです。
この人生のドライバーは自分なのだから自由自在。

つらいと感じる自分は弱いのだと早合点せずに、
もっと幹をふとくして、エネルギーをたくわえましょう。

静に、ゆっくり、やさしく、やわらかく、のんびりと、待ちましょう。


みなさまの平成22年はいかがでしたでしょうか。
今年も「流れのままに」をお読みいただき、ありがとうございます。

みなさまの平成23年が喜び多き年となりますことを心から願っています。

感謝