KFB福島放送・福島県内ニュース
県、三春町に安定ヨウ素剤の回収を指示
(2011年03月18日 10時41分配信)
 県は17日までに、放射能の健康被害を防ぐ内服薬「安定ヨウ素剤」を住民に配った三春町に対して回収を指示した。安定ヨウ素剤は原子力災害対策特別措置法に基づき、国の指示が出てから住民に配布する。町は「住民はすでに服用しており、回収できない」としている。
 県によると、安定ヨウ素剤配布の国からの指示は出ていない。現段階では、県は一部の自治体に備蓄用として配っている。町は14日に県から安定ヨウ素剤を入手。福島第一原発の爆発事故などを受け、専門家の意見を聞いた上で15日に配った。
 町は「県が放射能の測定調査の数値を公表していない段階だった。放射能の状況が分からない中、町民の命を守るために配布を決断した」としている。
http://www.kfb.co.jp/news/index.cgi?n=2011031826

いわき市でも18日から安定ヨウ素剤が市民に配布された。

福島いわき市が全15万人に安定ヨウ素剤を配布 不安解消「高い濃度に備えた」と市長(2011.3.20 10:12)
 福島県最大の人口34万人を抱え、一部が福島第1原発の屋内待機地域になっている、いわき市の渡辺敬夫市長が、放射性物質漏れで高まった市民の不安を抑えるため、備蓄していた安定ヨウ素剤を対象の全15万人に配布していることが20日、分かった。
 安定ヨウ素剤は、体内被曝(ひばく)による甲状腺がんを防ぐ効果がある。一方、新生児の甲状腺機能低下症など、まれに副作用が生じたり、年齢などで服用量が異なるため、原子力災害対策特別措置法に基づき、国の指示後に住民に配布すると定められている。
 しかし、国の指示がないため、いわき市は18日から独自に配布。第1原発から30キロ圏外の福島県三春町(人口1万8000人)も「万一に備え」(同町)、安定ヨウ素剤を配布していることが判明している。
 渡辺市長は市のホームページで、「市民の不満に思う気持ちに応え、万が一、高い濃度の放射能物質にさらされた場合に備えた」と説明している。
 いわき市は北端だけが第1原発から20〜30キロの屋内待機のエリアに入るが、市役所には市内全域から住民の問い合わせが殺到していた。
 服用効果などから、安定ヨウ素剤配布の国の基準は、妊婦を除き原則40歳未満で、いわき市の対象者は約15万人。
 市長の配布指示を受け、いわき市は世帯ごとに錠剤や乳児用シロップを袋詰めし、用法の指示も同封。配布を始めた。配布には市薬剤師会も協力し、区長らに注意事項の説明をしているという。
 渡辺市長は、ホームページで「市から指示があったとき以外は絶対に服用しないで」と強調。「服用いただく際には、あらかじめ私から『服用してください』とお知らせします。指示に従い、適切な対応をお願いします」と、本来は国が決める服用時期も、市が決める考えを示している。市独自の「ヨウ素剤相談窓口」を設け、配布後の態勢も整えた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110320/dst11032010120030-n1.htm
いわき市市長のメッセージ⇒http://www.city.iwaki.fukushima.jp/topics/010316.html

財団法人原子力安全研究協会の運営するサイトによると安定ヨウ素剤は余りにも早くから過剰に吸引しても効果がないと言う。吸引後8時間程度までなら、安定ヨウ素剤単回服用により40%近く甲状腺への放射性ヨウ素の取り込みを軽減できる。しかし、吸引後24時間以上経過している場合は、安定ヨウ素剤を服用しても甲状腺への放射性ヨウ素の取り込み阻害効果はほとんどないとしている。(参照:http://www.remnet.jp.cache.yimg.jp/lecture/b03_03/2-3.html

原子力安全委員会原子力施設等防災専門部会は平成14年の報告で副作用について述べている。

安定ヨウ素剤の服用に当たっては、放射性ヨウ素の甲状腺への集積を抑制する効果を最大に導き出すとともに、生命に危険を及ぼす重篤な副作用は稀にしか発生しないと推測されているものの、副作用を可能な限り低減する努力が必要である。
このため、
・安定ヨウ素剤の服用に係る決定を行う場合には、服用による利益と不利益を十分に考慮すること
・安定ヨウ素剤の大量服用又は長期連用では副作用の発生のおそれがあることに配慮すること
・安定ヨウ素剤の服用により、生命に危険を及ぼす重篤な副作用のおそれがある者に対しては、安定ヨウ素剤を服用させないよう配慮すること
・新生児並びに妊娠後期の胎児については将来的に知能の発達に悪影響を及ぼす可能性があるので、安定ヨウ素剤の大量服用又は長期連用を避けるよう十分に注意すること等が必要である。
また、安定ヨウ素剤の服用に当たっては、副作用の発生頻度を低減させる方法の一つとして、周辺住民等を対象に副作用についての情報を普段から提供しておくことも重要である。
(参照:http://www.nsc.go.jp/bousai/page3/houkoku02.pdf

現実は、不安要因ばかりである。

圧力上昇の3号機格納容器 その後安定、蒸気放出見送り
(2011年3月20日15時35分)
 経済産業省原子力安全・保安院は20日昼、東日本大震災で被害を受けた東京電力福島第一原発3号機の原子炉格納容器内の圧力が高まっていることを明らかにした。弁を開け、放射性物質を含む内部の蒸気を外に放出して圧力を下げることを一時検討したが、その後圧力が安定してきたため、放出は当面見送る。http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY201103200111.html

福島第一3号機格納容器、圧力降下策で蒸気放出
 東京電力は20日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉格納容器の圧力が再び上昇を始めたとして、格納容器内の蒸気を外部に放出して圧力を下げる操作を再度行うと発表した。
 圧力は同日午前1時10分には約2・8気圧だったが、同4時30分には約3・4気圧になった。現在、所内で行われている電源の復旧作業や放水作業などは中断する。
 3号機は13日午前8時41分から蒸気を放出する弁を開けたままで、圧力が再び上昇した理由は不明。この弁が閉じてしまっている可能性があるため、復旧作業員などが退避した後、弁を開ける操作を試みる。
 それでも圧力が下がらなければ、別の弁を開けるが、冷却水を通さずに排気するため、強い放射能を帯びた物質が外部に放出される可能性がある。(2011年3月20日13時44分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110320-OYT1T00334.htm

自分たちの生命(いのち)を守る術(すべ)として安定ヨウ素剤が配布・服用された。副作用が出ては本末転倒だし、配布・服用は問題の解決にはならない。今は、地域住民に安全圏に移動・移住してもらう政策を政府が実施する時。加えて、太平洋沿岸の原発だけでも一時停止して再点検して欲しい。

放水作業に使用された水がどこに流れ出ているのかという質問の解答も未だオープン・シークレット(公然の秘密)にされている。政府も東京電力も情報を開示して衆知を集めて総力で問題解決する時だというのに…

二つの生命(いのち)が石巻市門脇町で救われたとの報せに幸せを感じながら

静かな夜に

感謝
清浄光明