1989年から9年ほどニューヨーク州ロングアイランドに住んでいたが、住み始めたこの年、ここにあったショーラム原子力発電所が廃炉にされた。理由は地域住民の避難が不可能ということであった。53億ドル(6,000億円)の建設費用を投じたにもかかわらず廃炉にしている。実に、潔い。

先々週、日本に在留していた合衆国籍の人々は、合衆国原子力規制委員会(NRC)により、事故が起きた福島第1原発から半径80キロ(50マイル)圏外に退避するよう勧告された。合衆国では原発事故が起きた場合に避難対象となるのは、半径16キロ(10マイル)圏内の地域住民のみである。だから、今回のNRCの勧告を知って、ニューヨーク州ウェストチェスター郡のロバート・アストリノ郡長は18日、福島第1原発事故で出された80キロ圏内からの避難勧告は、ウェストチェスター郡でも適用されるのかNRCに問い合わせている。

ここにはエンタージ社が所有するインディアンポイント・エナジー・センターと命名された原子力発電所があり2基の原子炉が稼動している。ここから約60キロ先にはマンハッタンがあり、圏内の人口は2,000万人に及ぶ。 2013年に2号機、2015年に3号機がそれぞれ40年の認可期限満了となるが、その後は20年間延長する申請をするのだろうか。争点となっていくことだろう。

現在、合衆国では104基の商業用原子炉が稼働している。これらの施設の80キロ圏内には大方、人口50万人以上の都市圏がある。地域住民の避難勧告を80キロ圏まで拡大した場合、その実現可能性は高くはないだろう。

さて、駐日合衆国大使ルース夫妻と合衆国太平洋軍司令官ウィラード大将は23日(水曜日)に宮城県石巻市立渡波(わたのは)小学校を慰問した。聞くところでは、1200人の被災者から割れんばかりの拍手が沸き起こったと言う。

震災避難所の渡波小学校(宮城県石巻市)でのルース大使の言葉
 本日、ここにスージーと私をお迎えくださり、ありがとうございます。自然は貴重な生命、資産を破壊することはできても、人々の精神までをも破壊することはできません。私は今日ここで人間性の最高のかたちを目にしました。
 米国国民の思いと祈りは皆さまと共にあります。私たちはここに皆さまの力になるためにいます。私たちは皆さまを愛しています。今日も明日も、そして何カ月、何年もの将来にわたり、日本で役に立ちたいと思っております。ここにいらっしゃる皆さまをはじめ、日本国民は世界で最も逆境をはね返し復活する力のある国民であり、皆さまはこの悲惨な災害から必ず復興すると信じてやみません。ありがとうございます。http://japanese.japan.usembassy.govより


閑話休題(ソレハサテオキ)。

合衆国政府は空軍無人偵察機グローバルホークにより原発上空から撮影した映像を日本政府に提供している。潔く日本国民に公表して欲しいものだ。


東京電力は世界第4位の大電力会社。従業員38,000人、売上5兆円、純益1337億円(2009年度)の大組織だが、経済産業省と同省管轄の原子力安全・保安院、電力各社、電気事業連合会、そして発電所を建設する東芝や日立などが影響力を持っている。いかに彼らに影響力があっても、東京電力が来年に予定している新規原子炉2機の工事着工は潔く解消していただきたい。

菅首相が情緒不安定に 突然号泣することも
 日本の東北地方で起きたマグニチュード9.0の大地震、大津波、福島の原子力発電の爆発事故、日本全国が直面する放射能漏れの危機など、すべてのことがわずか2週間で発生した。菅直人首相の支持率はその前に低迷していたが、前代未聞のプレッシャーがかけられた菅首相は情緒不安定になり、突然泣き出すこともあるという。
 香港メディアの報道によると、今回のような大きな災難に見舞われたら情緒不安定になるのが普通だが、菅内閣は対応が遅く、救援も遅れているという批判の声が上がっている。また、放射能漏れを恐れて被災地に視察に行かず、放射能漏れの程度をすぐに発表しなかったなど数多くの不満が重なり、菅内閣にかけられる圧力は増す一方だ。
 菅首相に近い人物によると、首相は突然泣き出すこともあるという。有名コラムニストの勝谷誠彦氏はブログの中で、「菅直人首相が号泣するなど精神的に不安定になっている」という情報を複数の官邸筋から入手したと記した。
 日本のネットユーザーは、日本の災難は首相一人で負担できない状況にまで悪化し、首相は野党と「大連立政権」を樹立すべきだとしている。菅首相は19日に数人の民主代表経験者と大連立構想をめぐって会談を行ったが、自民党の谷垣禎一総裁は入閣要請を拒否した。(「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年3月23日)http://j.people.com.cn/94474/7330418.html

感傷的になっている場合ではない。
東北地方の被災地の現況と今後の展望を語り、
対策をつくり、実行し、人々の役に立つことが大切。

わたしたちも人さまのお役に立ちたい。

良き日曜日を

感謝