能天氣な考え方であっても、著名人が言ったことで正当化されたものがある。代表的なのは、コップの水の話。水が半分入っているコップを見て、「半分もある」と思うのがポジティブ・シンキング(プラス思考)で、「半分しかない」と思うのがネガティブ・シンキング(マイナス思考)というもの。ネガティブはいけない、いつどんな時でもポジティブでいようと考える信奉者にお会いしたことがあった。

チト、考えれば氣づくことだが、良し悪しは状況に左右される。例えば、砂漠の真ん中に置き去りにされ、コップに半分の水があるのを「まだ半分もある」などと思うようでは、生きる知恵が皆無に等しい。「もう半分しかない」と考えるから、生き残る知恵がわいてくる。

ネガティブな考え方は時には有効で、ネガティブに考える必然性がある場合もある。悪い考え方だと安易に決め付けてはいけない。

根アカがよくて、根クラは良くないというのも同様。陰陽・清濁・正邪など、人は両面備えてこそバランス感覚が保たれる。ワンウエイの見方しかできない人は、往々にして、片方を排除しがちなものだ。

夏至は、「1年で昼が一番長い日」だが、「1年で夜が一番短い日」でもある。
これらの表現をポジティブに使うのも、ネガティブに使うのも自由。
どちらでも良い。

「夏至は、夜遊びができる時間が一番短い日で、悲しい」とするなら、それはハイレベルのネガティブ・シンキングだ。

1日には、昼と夜がある。2つ合わせて丸1日。
昼間は、物が見える時間。これが、この世で生きている間(=人生)。
そして、人はみな死んで、夜の時間へと移る。
この2つの時間を経験し、身魂(みたま)は完成する。

閑話休題(ソレハサテオキ)

山岸凉子女史の短編作品『パエトーン』(1988年作品)が、今、特別無料公開されている。神になり代われると思いあがった若者・パエトーンをめぐるギリシャ悲劇を現代に展開し、原子力発電の是非について世に問いかけた秀作。子等にも理解しやすい内容です。おススメします。
⇒ http://usio.feliseed.net/paetone/

49日を考えながら。

元氣を沸かして参りましょう。

感謝
天上