「通販生活」でおなじみの株式会社カタログハウスは、テレビ朝日系のニュース番組「報道ステーション」でのみ定期的にCMを流している。しかしながら、カタログハウスの広報担当者によると、広告代理店を通して、以下の最新号のCMは放送できないという連絡があったという。

テレビ朝日としては、「意見広告は扱わない」という原則に従ったそうだ。



解決しなければならないはずの問題と直面することを「原則に従う」という理由のみで忌避(ひき)すべきものと考え、「放送しない」という“放送局”にしては極めて後ろ向きな逃避行動をとってしまった。にもかかわらず、現実逃避の自覚を覚えず、この行動が良いことであるかのような錯覚に陥っている。これは明らかに、ポリアンナ症候群の疾患症状である。

原発国民投票を

詳しくは→ http://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/genpatsu_kokumin/

この疾患の最大の問題点は、治療の意志を持つチャンスが全く訪れず、永久にそこから抜け出すことなく、現実を直視せず問題をなにひとつ解決しないまま放置する(放置される)ことである。

1913年にエレナ・ホグマン・ポーターが著した小説『少女パレアナ(Pollyanna)』及び『パレアナの青春(Pollyanna Grows Up)』の主人公ポリアンナに由来して、「ポリアンナ症候群」と名付けられた。合衆国の心理学者チャールズ・E・オスグッドが、「書かれた言葉においては、ネガティブ(否定的・悲観的・後ろ向き)な言葉よりもポジティブ(肯定的・楽天的・前向き)な言葉の方が大きな影響を及ぼす」ことを説明するのに使ったのを嚆矢とする。

ポリアンナの徹底したポジティブシンキングの言動が、よくある負の側面に着目したものであるのみなら、単なる楽天家であり、心的疾患として問題視する必要はないだろう。

問題となるのは、「悪い部分に目を向けると、それによって自分の中に不安や焦燥感が起きる」ことを知っていて、それを避けてしまうことである。解決しなければならないはずの問題と直面することを何らかの些細な理由を持ち出し忌避(ひき)すべきものと考え、あえて物事の良い側面しか受け入れようとしない現実逃避システムを自分自身に構築してしまう。そして、ポジティブ(前向き)な思考であると信じてしまう。

だから、現実逃避が「よいこと」であるかのように思ってしまい、そこから抜け出す契機を持つこともなく、現実を直視することもなく、自らは問題をなにひとつ解決できない状態を継続しなければならない。


閑話休題(それはさておき)


今年の3月11日以降、私たち日本国民は本質的に戦時下にいる。明らかに、平時ではない。認めたくはない現実に直面している。思考の上で逃避(回避)行動をとったところで、彼/彼女を責めることは出来ない。なぜなら、それは自己崩壊とその恐怖をコントロールし自律神経系を正常に機能させる防衛本能が作動したものなのだから。

読者のみなさんは、積極的・能動的に事実を解き明かす情報を追い求め、自分の頭で現実を見極め立ち向かいますか。それとも、消極的・受動的にテレビや新聞が伝え続けている安全で避難する必要のない日本を認め、自分の頭がアドプトしたシステムに逃避しますか。

問題の解決は瓦礫を受け入れることでも除線でもなく、人を受け入れること。
被曝を回避する効果的な除線は、移動である。
移動が、この戦争を終わらせる。


平成25年5月10日の出雲大社の遷宮の意味を思いながら

良き週末を

感謝