「六根清浄」を唱え祈念する富士山登山者たちの列に、霊峰富士に登るという信仰の文化を持たない、祈念することを忘れた登山者たちが続いている。この度、富士山はユネスコの世界文化遺産として登録されることになった。自然遺産ではなくて、文化遺産。そこがポイント。昔も今も人々が信仰する山で、浮世絵などの芸術作品に描かれることも評価された。

浮世絵が成立した江戸時代に官学であった朱子学では、『孟子』を四書の一つとした。それは、儒学者のみならず、武士階級の必読倫理書として位置づけられ、さらに民衆へと普及した。公孫丑章句下の『天の時は地の利に如(し)かず地の利は人の和に如かず』はよく知られた言葉で、天の与えるチャンスをうまく掴んでも、地の利を覆すことはできないし、地の利(総合的客観的状況)を充分に慮ったところで、人の和(心の団結力)を覆すことはできないと言う。それは、自他への思いやり、社会を維持(organaize)している文化制度(cultural institutions)への畏敬、そして自他を適切に活かす智力を持つように心がけるなら、ひとは皆ついてくるという、普遍的な道理を示す。江戸時代の日本へワープしたなら、そこは、生きている民衆を一人も残すことなく幸福にする諸条件を用意(organaize)していて、現代の地球にはびこる課題解決のお手本であることに気づくだろう。

天の与えた富士山の世界文化遺産登録を契機として、日本三霊山とされる富士山(静岡県・山梨県)、立山(富山県)、白山(石川県・岐阜県)に登り続けることで、私たちの魂を光に近づけ、私たち民衆を福化させる新しい時が訪れる。


閑話休題(それはさておき)


死児の墓を掘る親犬の映像のようだが、人が人の命を粗末に扱う事象が多発する昨今を顧みて、安易に「犬畜生(けだもの)」などとは使えないなぁ〜と考えさせられた。
Dog burying dead puppy RIP(

)R.I.P. は墓に刻まれる文字であり、「安らかに眠れ」という意味。敬意を表す意味で故人の名前の後ろにつけたり(Emperor Hirohiro, R.I.P.)、尊敬している方が亡くなったとき(R.I.P.Akira Kurosawa)にも使われる表現。お若い方のR.I.P. to my diary”.(日記をなくした)等という用例を耳にしたことがあるが、それ等はスラングなので紳士淑女のみなさんはお使いにならない方が良いでしょう。ラテン語 requiescat in pace; 英語 rest in peace のアブリヴェイション(省略)。


富士山の山開きを、7月1日に控えて。

大きな笑顔の佳き週末を。

感謝