日本の平和の鐘
写真は、国連本部にある「日本の平和の鐘」。今日は、私たち民衆が暮らす環境について広く考えたい。→Earth Day

隣国では多くの高校生が大惨事に見舞われた。氣の毒だ。
謹んで、哀悼の意を表します。
韓国沈没船の死者64人に、朴大統領「殺人に等しい」と船長ら非難
(ロイター 2014年 04月 21日 14:34 JST)
[珍島(韓国) 21日 ロイター] -韓国南西部沖で修学旅行中の高校生らが乗った旅客船「セウォル号」が沈没した事故で、朴槿恵大統領は21日、船長のイ・ジュンソク容疑者(69)と乗員の行動について「殺人行為に等しい」と非難した。聯合ニュースが伝えた。
 目撃者らは、イ容疑者を含む一部の乗員が、乗客より先に船から脱出したと話している。聯合ニュースは大統領が側近に対し、「船長と一部乗員の行動は常識では理解し難く、許されるべきではない殺人のようだ」と述べたと報じた。
 事故ではこれまで64人の死亡が確認され、依然として238人が行方不明となっている。イ容疑者と乗員2人は19日に逮捕され、21日はさらに乗員4人が逮捕された。
 事故発生当時の交信記録によると、管制センターはイ容疑者に対し「乗客を避難させる最善の方法を考えるよう」伝え、「避難すべきかどうかの最終的な判断は船長が下すよう」指示した。
 韓国のテレビ局OBSによると、イ容疑者は2010年の宣伝用ビデオで、乗員の指示に従っている限り乗客は安全だと発言していた。
 乗員乗客476人を乗せた同船は16日、南西部の沿岸から約20キロの沖合で転覆。目撃者の話では、急旋回後に大きく傾き沈没した。乗客には、修学旅行で済州島へ向かっていた生徒や教師ら339人が含まれていた。転覆の理由は明らかになっていない。http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYEA3K03X20140421より転載

船長と乗員も氣の毒だ。大統領からは殺人行為に等しいと非難されたが、管制センターとのやり取りを見ると、最善を尽くしたように見える。
沈没直前 管制センターとの主なやり取り
(NHK 4月21日 0時46分)
旅客船「セウォル号」
韓国の旅客船「セウォル号」が今月16日に沈没した事故で、沈没直前に旅客船とチンドの海上交通管制センターが交信した内容が公開されました。
以下は、その主なやり取りです。

午前9:07
船:チンド海上交通管制センター、セウォル号です。
管制:セウォル号、セウォル号、こちらチンド海上交通管制センター。
貴船は現在、沈没中ですか。
船:はい、そうです。
海洋警察を早くお願いします。

9:10
船:チンド海上交通管制センター、こちらセウォル号。
管制:こちらチンド海上交通管制センター。
船:私たちの船は傾いていて、すぐに倒れそうです。
管制:貴船の乗船者はどのような状況ですか。
近くの船舶が全速力で貴船に接近中です。
船:とても傾いていて、ほとんど動くことができません。

9:12
管制:セウォル号、今、乗船者たちは救命ボートに乗っていますか。
船:いいえ、まだ乗れずにいます。
現在、船が傾き、動くことができません。

9:13
管制:現在、乗船者は何人ですか。
船:450人です。
500人ほどです。
管制:現在、近くの船舶が向かっています。
船:早く来てください。

9:14
管制:セウォル号、現在、乗客たちは脱出可能ですか。
船:現在、船がとても傾き、脱出は不可能です。
管制:警備艇、漁船と連絡をとって、そちらに向かっているところです。

9:17
管制:セウォル号、感度はありますか。
現在、浸水の状況はどうですか。
船:現在、50度以上、左舷側に傾き、人が動くことができない状態です。
船員にも救命胴衣を着て待機せよと言いましたが、実際に着たのかどうか、確認するのも不可能な状況で、船員たちもブリッジに集まって、動くことができない状態です。
早く来てください。


9:18
管制:はい、分かりました。
セウォル号、現在、どれぐらい浸水していますか。
船:それも確認できません。
コンテナ数個が落ちたのを船首で確認していますが、動くことができず、ブリッジで1歩も動けない状態で、壁をつかんで耐えている状態です。

管制:近くの船舶が接近中です。
船:はい、分かりました。

9:21
船:海洋警察の救助は来ていますか。
来るのにどれくらいかかりそうですか。
管制:セウォル号、近くの船舶が接近中ですが、横付けできない状態で待機中です。

9:22
船:海洋警察が来るのにどれくらいかかりそうですか。
管制:少し待ってください。

9:23
管制:警備艇の到着まで15分です。
乗客に対し、救命胴衣を着用するよう、船内放送をしてください。
船:現在、船内放送も不可能な状況です。

9:24
管制:放送ができなくても、最大限、出て行って、乗客たちに、救命胴衣を着けて厚着するよう指示してください。
船:本船が乗客たちを脱出させたら、救助がすぐにできますか。
管制:救命浮き輪でも着用させて脱出させてください。
早く。

9:25
管制:セウォル号、乗客脱出は、船長が直接判断して、乗客を脱出させてください。
私たちはそちらの状況が分からないため、船長が最終判断をして、乗客を脱出させるか、早く決めてください。

9:26
船:そうではなくて、今、脱出したら、すぐ救助できるのか聞いたのです。
管制:警備艇が10分以内に到着します。
船:10分後に到着するのですか。
管制:はい、10分程度かかります。
10分。

9:27
管制:セウォル号、1分後にヘリが到着予定です。
船:よく聞こえません。
ゆっくり、はっきりと話してください。
管制:1分後にヘリが到着予定です。
船:もう1度、言ってください。
管制:すぐにヘリが到着予定です。

9:28
船:乗客がとても多いので、ヘリではだめだと思います。
管制:ヘリも到着しますし、近くにいる船舶も接近中なので耐えてください。

9:37
管制:セウォル号、セウォル号、こちらチンド海上交通管制センター。
船:はい、セウォル号、セウォル号です。
管制:現在、浸水の状況はどうですか。
船:浸水の状況は分かりません。
海洋警察とほかの船舶は50メートルまで接近し、乗客は左舷側からの脱出を試みています。
船内放送はしましたが、左舷側に移動するのも難しい状況です。
管制:分かりました。
船:船が60度ぐらい左舷側に傾いている状態です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140421/k10013889981000.htmlより転載

沈没の原因は、合衆国の原潜であろうか。軍事マターの特徴は、生命の尊重を最優先にできないこと。韓国政府が日本政府からの救援申し出を断った所以。
韓国フェリー沈没事故、米海軍ボノム・リシャールが待機
(配信日:2014/04/17 12:20)
 アメリカ海軍太平洋艦隊は、2014年4月16日に韓国の珍島(チンド)南西沖で起きたフェリー沈没事故に対応して、強襲揚陸艦USSボノム・リシャール(LHD-6)を救助のために待機させていると発表しました。
 ボノム・リシャールは佐世保に前方展開している強襲揚陸艦で、現在沖縄の第31海兵遠征隊(31MEU)を搭載してパトロール航海中でした。同艦はMV-22BオスプレイやUH-1Yベノム、CH-53EスーパースタリオンなどのVTOL機やヘリコプターを搭載するほか、上陸用の小型舟艇を搭載しています。
ニュースURL: U.S. Pacific Fleet - USS Bonhomme Richard on Call for Korean Ferry Rescue Efforts
http://flyteam.jp/aircraft/bell-boeing/v-22/news/article/34329より転載

参考:http://horukan.com/blog-entry-677.html


閑話休題(それはさておき)


なぜNatureなのか、という問いかけも必要。
ノーベル賞受賞者が学術雑誌をボイコットする理由
(WIRED 2013.12.20 FRI)
ノーベル医学生理学賞を受賞したばかりのランディ・シェックマンが、『Science』『Cell』『Nature』を攻撃している。「彼らは研究を商品化して、研究者たちが結果を修正するように追いやり、科学を台無しにしている」と。
TEXT BY MICHELA DELL’AMICO  TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI
WIRED NEWS(ITALIA)
ランディ・シェックマン
 「科学は危機に晒されている。閉鎖的なカーストの手に握られ、独立性があるとはいいがたく、もはや信頼できない」
 こう語っているのは、細胞内分子輸送を制御するメカニズムの発見によりノーベル医学生理学賞を受賞したばかりのアメリカ人生物学者、ランディ・シェックマンだ。
 反カーストの新しいシンボルとして、シェックマンは以前から議論されているある問題について、激しい非難の声を投げかけている。主要な国際学術雑誌である『Nature』『Cell』『Science』は、独裁者にたとえられている。彼らは科学的重要性よりも、研究のメディア的なアピールを基準にして出版を行う。研究者の側もその権威のため、掲載してもらうために、何でもする(自分たちの研究結果の改変さえする)傾向があるという。
 シェックマンの見解によると、こうした雑誌は政府や機関の選択に影響を与えて、ひとりの研究者やひとつの研究の運命を変えることができる。しかし彼の研究室(カリフォルニア大学バークリー校にある)は、こうした雑誌をボイコットするだろう。彼は『ガーディアン』紙にそう語った。今後はどのような種類の論文も提出するのをやめる。雑誌側は自分たちの威信を濫用して科学的プロセスをねじ曲げていて、科学のために打ち砕かれなければならない圧政となっている。少なくとも彼はこのように考えている。
 シェックマンが強調したように、自分の研究がこうした雑誌に掲載されるのを見たいという誘惑は、研究結果を改変して、より魅力的で「流行」に合ったものにするように研究者たちを追いやっている。こうしたことにより、トレンディではないけれど科学の進歩のために決定的となる発見が犠牲となるかもしれない。
 シェックマンは編集者をも攻撃する。彼らは科学者ではないので、研究の内的価値よりもスクープを優先して考えるというのだ。まずお金で、研究はそのあとなのだ。
 彼によると、こうした雑誌に掲載される栄誉のために、中国科学アカデミーのような機関が、専門性にかかわらず論文が掲載されるという大仕事に成功した研究者に3万ドルも支払っている。そしてこうした報奨金が、給料の半分にもなる人もいる。
 シェックマンは科学コミュニティのすべてのメンバーに、このつくり上げられた秩序を拒否して、むしろオープンアクセスを支持するように誘っている(彼が何年も前からeLifeのサイトに対して行っているように)。「ウォール街が莫大な給料を払う文化をやめなければならないのと同じように、科学は贅沢雑誌の圧政に従うのをやめなくてはなりません」。
 「わたしたちは140年以上、科学的重要性を基準にして出版すべき研究を選択してきました」と、『Nature』の編集長、フィリップ・キャンベルは答えた。「わたしたちが著者や批評家から受ける支持が、わたしたちが必要としている唯一の裏付けです。このことは、ある種のメディア的な成功をもたらすことがあります。しかしわたしたちの編集者たちは、これを仕事の目的とは考えていません」。
 とはいえ研究の信頼性が、それを出版する雑誌を通して得られることは間違いなく事実だ。当のNature Publishing Groupが、最近2万人以上の研究者に対して行ったアンケートの結果を発表した。それによると、自分の研究を提出する雑誌を選ぶために重要と判断されている基準は、雑誌の評判、彼らが研究をしている分野にどれくらい重要性が与えられているか、そしてインパクトファクターだという。最後のものは「求心力」、つまりある研究が一般的な関心や、メディア的な露出を引き起こすことのできる可能性のことだ。
http://wired.jp/2013/12/20/randy-schekman/より転載


大きな笑顔で邪氣を払ってまりましょう

SunSunの朝陽を浴びながら    感謝