天皇陛下(平成28年9月21日)
皇居内の水田でお稲刈りをなさる天皇陛下(平成28年9月21日)

政府関係者が使った「落とし前」という言葉は、元来、香具師(テキ屋)の間で使われていた隠語。露店の商品の値段について客と話をつけることをいった。「落とす」は決着させるの意、「前」は分け前の「前」と同じく金額の意で、「決着させる金額」というのが「落とし前」の原義。転じて、もめごとなどの仲に立って「話をつけること」になり、さらに転じて、失敗や無礼などの「後始末をつけること」を指すようになった。 「政府関係者」とは官房副長官又は総理秘書官等を指すと思われる。今上陛下に習って、彼らには言葉を選んで、善き言葉を使い、善き思いを以て、善き行いをしてもらいたい。
官邸、宮内庁にてこ入れ=お気持ち表明で不満
(時事 2016/09/25-14:46)
 宮内庁長官の風岡典之氏が26日付で退任し、山本信一郎次長が長官に昇格、後任の次長には西村泰彦内閣危機管理監が就任する。天皇陛下のお気持ち表明に至る過程で、宮内庁の対応に不満を持った首相官邸が、人事でてこ入れを図ったようだ。
 宮内庁幹部の異動は春が通例で、風岡氏も当初は来年3月末まで務めるとみられていた。政府関係者は、退任が早まった理由について「お気持ち表明に関し、誰かが落とし前をつけないと駄目だ」と語った。
 陛下の生前退位のご意向が官邸に伝えられて以降、杉田和博官房副長官らは、退位の自由は憲法上認められていないと判断し、負担軽減策の検討を進めていた。そうした中で陛下のお気持ち表明の動きが表面化した。官邸は宮内庁に対し、「陛下が思いとどまるよう動くべきだった」(関係者)と辛口評価だ。
 宮内庁次長には、事務次官経験者が各省の顧問などを経て就任する例が多く、西村氏の「官邸直送」は異例。警察出身者の起用は22年ぶりで、同じく警察出身の杉田氏の意向が反映されたとの見方がもっぱらだ。西村氏は、来月から始まる「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の事務局に宮内庁を代表して参加する。 
 ただ、官邸サイドの思惑通りに事態が進むかは不透明だ。安倍晋三首相は政府内の検討について「期限ありきではない」としているが、風岡氏は21日の記者会見で「できるだけ優先的に対応していただきたい」と述べ、ことさら検討をせかした。別の政府関係者は「人を代えたらうまくいくとは限らない」との見方を示した。

お気持ち「優先的対応を」=生前退位で宮内庁長官
(時事 2016/09/21-20:59)
 宮内庁の風岡典之長官は21日の定例記者会見で、天皇陛下が先月、生前退位の意向を示唆するお気持ちを表明されたことに関し、「これから主に内閣官房での検討になるが、できるだけ優先的に対応していただきたい。速やかに検討が進むことを願っている」と述べた。
 風岡長官は報道各社の世論調査で、国民の多数が陛下の生前退位を容認していることに触れ、「多くの国民の理解を得られ、良かったと率直に思っている」と語った。