MALWARE: 不正かつ有害な動作を行う意図で作成された悪意のあるソフトウェアや悪質なコードの総称で、ウイルス・ワーム・トロイの木馬・スパイウェア・キーロガー・バックドア・ボットがある。

BULK COLLECT:1回のフェッチで複数の行を取得するSELECT文。データ取得が高速化される。フェッチはCPUの動作のうち、メモリから命令コード(インストラクション)を取り出して くる動作で、CPUの命令実行において最初に行われる。

FORALL:コレクションを使用してデータの複数行をすばやく変更するINSERT、UPDATE、DELETE。





このところ、MR__Robotを観ている。
シーズン1では、ハッカーチーム「f.ソサエティ」が金融データの破壊によってありとあらゆる借金・ローンを帳消しに富を再分配するという、前代未聞のソーシャル・エンジニアリングを描いている。金融データを保有する文明史上最大のEコープの情報統治能力は、防御の術なく、マルウエア(Malware)により奪い取られてしまった。テーマは「今の世の中は、データーや借金などに縛られて、生きている現実感がない」ということ。制作総指揮・脚本・監督はサム・イスマイル。彼は、多用なカットバック、時間軸の自由さ又はジャンプ、無機質で不安定な心理、その心理が創り出す虚妄世界への進入、人間関係と野望の交差となどを通じて、インターネットなくしては機能できない現代社会に警鐘を鳴らしながらも、本作を非常に面白いエンターテーメントに仕上げている。新しい才能を感じた。

スノーデン氏は2年間の日本滞在中にマルウエアをダム・駅・発電所・銀行などに組み込んだそうだ。日本国はいつでも、機能停止に追い込まれるのだろうか。ストーン監督はTBSのインタヴューで「日本は昔、持っていた主権を持っていない。合衆国の衛星国であり、人質です」と言うが、そんな事実は百も承知だ。すべては、ハーグ陸戦条約第43条『国の権力が事実上占領者の手に移った上は、占領者は絶対的な支障がない限り、占領地の現行法律を尊重して、なるべく公共の秩序及び生活を回復確保する為、施せる一切の手段を尽くさなければならない』を無視して、戦勝国であるアメリカ合衆国のニューディーラーたちの理想主義と主権国家としての日本を再起不能にする政治目標の成果物としての昭和憲法(マッカーサー憲法)に起因するということも知って欲しいと思った。これくらいのことは彼に教えてあげる親切さがTBSのインタヴュアーにあっても良かった。

ちなみに、三島由紀夫は文学者のセンスで昭和憲法について以下のように書き記した。
ここで口語文について、われわれの現代の文章にもっとも深い影響を与えている翻訳文のことを述べなければなりません。皆さんは終戦後のマッカーサー憲法の直訳である、あの不思議な英語の直訳の憲法を覚えておいでになると思います。それはなるほど日本語の口語文みたいなもので綴られておりましたが、実に奇妙な、醜悪な文章であり、これが日本国憲法になったというところに、占領の悲哀を感じた人は少なかったはずです。もし明治時代に日本が占領されていたとしたら、同じ翻訳であっても、綺麗な美文で綴られたことでありましょう。(『文章読本』 中公文庫 36頁)

最近、東京・赤坂のTBS社内に保管されていた「放送禁止」扱いの彼の録音テープが見つかり、報道された。その中で彼は「平和憲法は、偽善です。憲法は、日本人に死ねと言っているんですよ」と発言している。三島由紀夫は、私たち民衆が知らず識らず使ってきた「平和」という言葉が持つ音玉・言霊に胡散臭いものが付与(implement)されていることに氣づいていた。


閑話休題(ソレハサテオキ)。


世界を平和にしようと戦争をしている合衆国は、アメリカ・ファーストを標榜する新大統領が就任したことでセルフィッシュな子供のように幼い未発達状態の国家に成り果てるのではないかという危惧を抱かせる。しかしながら、就任演説でのトランプ大統領の「We've defended other nations' borders while refusing to defend our own.(今まで私たちは自国の国境を守ることを拒否する一方、諸外国の国境を守るという愚策を続けてきました)」、「The time for empty talk is over, now arrives the hour of action.(中身のない話をしている場合ではありません、実行の時が来たのです)」、そして「Today’s ceremony, however, has very special meaning. Because today we are not merely transferring power from one Administration to another, or from one party to another – but we are transferring power from Washington, D.C. and giving it back to you, the American People.(今日の式典はとても特別な意味があります。なぜなら、今日、私たちは単に、一つの政権から次の政権に、又は一つの政党から別の政党に移行するだけでなく、主権を首都ワシントンの政治から合衆国の民衆に取り戻すべく移行しているからです)」という宣言に耳を傾けると、合衆国の民主主義のダイナミズムを感じる。このスピーチライターは、トランプの風情を多少尊重しながらも、今までワシントンD.C.政府にヘジェモニー(覇権)を発揮してきた勢力に代わるトランプ氏を担ぎ出した勢力の意向を代弁しているようだ。

幸いにも、日本は彼の大統領就任によりTPPを阻止できた。TPPの発効不能は農家や農業団体にとっては福音であるのだから、マスコミにはTPPに反対してきた彼らを取材してもらいたい。「トランプ大統領、万歳!」と叫びたい方々が日本にはいるはずだが、マスメディアに彼らの声や顔が登場する日はいつになるのでしょうか。フェアな報道が待ち遠しい。

さて、合衆国新政権の閣僚として最初にマティス国防長官が、来月1日に合衆国を出発し韓国を経て、3日に東京を訪れる予定だ。先の大戦後のわが国と合衆国との関係は、「軍事」占領から始まった。この占領を終えるという政策オプションを彼らは用意しているだろうから、同盟国・友好国としての彼らの立場が天然所与のものとして今後も継続されるとは限らない。この占領終了の政策オプションに対し、わが政府にはオルタナティヴ・ヴィジョンを以て彼らの発言と行動をコントロールすべく適応していただきたい。それは主体的な決定のための選択肢を持つことであり、日本国の主権の発動である。ちなみに主権は内実を保証するものではなく、ある意味で頼りにならない権利であり、形骸化し儀式化しうる。主権者の見識と政治的力量に左右される所以。


大きな笑顔の佳き日々を    感謝