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今朝、NHK・BSの「世界ふれあい街歩き」という1時間番組でカンタベリーを特集。英国南東部ケント州東部に位置する当地で半年ほど暮らしてから21年が過ぎ去るも、この街の人々とその質素な趣とが変わらぬことに、あの悠揚迫らぬ生活態度を想い返した。
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巡礼地として、カンタベリーに巡礼者が集まり始めたのは12世紀のことであった。契機となったのは、大司教トマス・ベケット(Thomas Becket:1118年12月21日〜1170年12月29日)にまつわる奇跡の出来事。国王ヘンリー2世(Henry II:1133年3月5日〜1189年7月6日)と対立の末、カンタベリー大聖堂の中で暗殺された彼が、死後、難病や大けがに苦しむ人々のもとに姿を現し、治癒してくれたという話が広まり、世界各国から巡礼者が訪れるようになった。現在、ゴシック建築の大聖堂(カセードラル)や中世の面影が美しい街並みの旧市街を目指して、ヨーロッパ経済圏から大勢の観光客がやってくる。
Canterbury_the_Buttermarket
さて、この数年で、日本は随分と変わってしまったようだ。以下の変化に対して私たち日本の民衆の心持は悠揚であるようにも観える。しかし、ignorant bliss(無知(ゆえ)の幸せ、知らぬが仏の状態)ということもありそうだ。少しくらいは新聞記事を読んでおいた方が良さそうだ。
日本のお家芸ロボット、東大がトップ陥落 本社共同分析
(日経 2018/6/22 22:00日本経済新聞 電子版)
 日本のお家芸とされ、ハイテク技術の象徴ともいえる「ロボット」研究で、日本の国際地位が低下している。日本経済新聞と学術出版世界大手のエルゼビア(オランダ・アムステルダム)の共同分析で分かった。科学技術への積極投資が進む中国は学術論文数で米を抜くなど勢力図が大きく変わってきている。
ロボット@論文数 2016年までのロボットに関係する学術論文を分析。大学や企業など機関別の分析では12〜16年と、10年前の02〜06年のデータで比較した。
 16年の論文数は中国が6604本と米を抜いて1位。日本は2254本で独に抜かれて4位だった。05年に中国に抜かれるまで日本は米に次ぐ世界2位が定位置だった。
 機関別の比較では日本の衰退が顕著に出る。02〜06年の論文数トップは東京大学で、100位以内に産業技術総合研究所(9位)など16機関が入っていた。研究の質の目安になる被引用件数でも東大は5位、企業ではソニーが64位になるなど10機関がランクインした。
 ところが12〜16年の論文数では東大は8位に低下。他大学も順位を軒並み落とし、100位以内は8機関と10年前の半分。被引用件数でも東大が28位で、100位以内は大阪大学と産業技術総合研究所だけだった。

ロボット@論文数2 500位以内では企業の動向も見える。02〜06年の学術論文数では米ボーイングが94位で企業別で最高位。日本勢では107位のソニー、150位の日立製作所に加え、ホンダやNTT、パナソニック、東芝、NECも入った。しかし12〜16年は独シーメンスの215位が最高で日本は279位のホンダだけだった。
 東京大学の浅間一教授は「国際会議への出席などを通じて日本のロボット研究が世界で存在感が低下したのを実感する」と指摘。「日本は実用化を目指す短期志向の研究に行きがち。研究テーマが狭まり新たなものが出てきにくい。画期的な成果につながる中長期の視野に立った基礎研究も支援するバランスが大事だ」と分析する。
 国内大学の主な収入源である国の運営費交付金が減る一方、他国は投資を増やし「ボディーブローのように効く」(浅間教授)。大学教員の研究時間の減少も一因。お家芸がいつの間にか奪われかねない事態だ。

米「J.D.Power」の新車初期品質ランキングで韓国車が上位を独占した理由とは?
(サンスポ 2018.6.25 17:28)
 米国のJ.D.POWER(顧客満足度調査会社)が2018年の新車初期品質調査結果を発表しました。この調査は米国市場で2018年モデルの新車を購入した約7.5万人を対象に、購入後3ヶ月間に発生した不具合を分野別に調べたもの。
 それによると、韓国ブランドのジェネシス(68)、キア(72)、ヒュンダイ(74)が不具合の少なさで上位を独占(1‐3位)する結果となっています。(数値は100台当たりの不具合数)
 また日本車ではレクサスが8位(84)、日産が10位(85)、インフィニティが14位(92)、トヨタが17位(96)、アキュラが20位(99)、マツダが22位(100)、ホンダが23位(102)、三菱自が26位(111)、スバルが28位(115)などとなっており、長年のリーダーだったトヨタとホンダはいずれも全社平均(93)を下回る結果となっています。
 日本車の不具合傾向として、クルマのハイテク化に伴い、オーディオ/NAVI関連や運転支援システムに関する不具合が増加しており、J.D.POWERでは今後の自動運転実現に向け、電子システムに対する信頼感を高める必要が有るとして、一層の改善を求めています。 
 韓国車はエレクトロニクスやインフォテインメントシステムの面で、ユーザーの混乱を招く複雑なシステムを避け、シンプルを維持している点が高い評価を得た一因になっているようです。
 J.D.POWERによる同ランキングは、米国の消費者が新車を購入する際の指針になっており、自動車業界にとって影響が大きいだけに、早期の品質向上が望まれます。
 (Avanti Yasunori・画像:J.D.POWER/GENESIS)
【関連記事】
米・JDパワーの顧客満足度調査で「レクサス」が5年連続首位を堅持!
 https://clicccar.com/2016/03/14/357785/
J.D.パワー調査で「レクサス」が高級車部門 顧客満足度10年連続トップ!
 https://clicccar.com/2016/08/29/395839/
【関連リンク】
J.D.POWER
 http://www.jdpower.com/press-releases/2018-us-initial-quality-study-iqs
GENESIS
 https://www.genesis.com/us/en/genesis.html

3年前のこの記事も見ておきましょう。
米新車品質調査、日本車が初めて平均下回る 韓国勢躍進
(ロイター 2015年6月18日 / 10:19)
 [デトロイト 17日 ロイター] - 米調査会社JDパワーが17日発表した米新車品質ランキングで韓国車の評価が大幅に改善した。日本車の評価は29年前の調査開始以来初めて業界平均を下回った。
 100台当たりの不具合指摘件数は、業界平均で3%改善し112件。
 韓国系ブランドは90件で首位。欧州系ブランドの113件を大きく引き離した。日系ブランド、米国系ブランドはともに114件だった。
 JDパワーのバイスプレジデント、レネ・ステファンズ氏は「品質をめぐる状況が大きく変化した」と指摘。「これまで日系ブランドは車両品質で金字塔的な存在とされていた。日系メーカーも改善が続いているが、特に韓国メーカーは改善のペースが著しく加速している」と述べた。
 ブランド別では、ポルシェが80件で首位。2位は起亜自動車(000270.KS)(86件)、3位はジャガー(93件)、4位は現代自動車(005380.KS)(95件)、5位は日産(7201.T)のインフィニティ(97件)だった。
 起亜は調査開始以来初めて、ノンプレミアム系ブランドのトップとなった。

日本は、科学技術立国には向かっていないのは確かだ。経済協力開発機構(OECD)諸国が科学技術予算を増やす中、日本のみが大学や研究機関の体力をそぎ落とし続けている。このままでは科学技術を立て直す時期を完全に逸する。日本丸は、どんな国を目指して、どこへ向かおうとしているのだろうか。

明日へつづく・・・