辞書にある whitewash という言葉は、 汚れた建物等を漆喰(しっくい)で塗ったことに由来していて、「〜のうわべを飾る、〜をごまかす、歪曲する、表沙汰にならないようにする」と訳されてきた。最近は辞書にない意味で使われていて、トム・クルーズ主演の『ラストサムライ』のように他国の文化を題材にして白人俳優が配役された作品に対して、「白人化された」という意味で whitewashing が使われている。1995年11月公開のアニメ映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(監督:押井守; 原作:士郎正宗)は、実写映画化されて2017年3月31日全米で、4月7日に日本で公開(監督:ルパート・サンダース;脚本:ジョナサン・ハーマン&ジェイミー・モス)された。日本人である草薙素子をスカーレット・ヨハンソンが演じたことで、whitewashing(ホワイトウォッシング)であるという批判が起こった。原作者の士郎正宗氏(1961年11月生)は、義体の顔の決定手法について有名人の顔を使うこともあるだろうとし、「ハリウッド版の攻殻機動隊の主人公は映画女優のスカーレット・ヨハンソンさん型の義体を使っているようだ」と述べた。草薙素子の義体は高性能だが、目立たないよう造形は大量生産された物と同じという設定になっている。
今年3月31日から北米で、4月7日から日本で公開中の映画『Crazy Rich Asians(邦題:クレイジー・リッチ!)』は、全米で3週連続興収1位(‘Crazy Rich Asians’ Tops Box Office for Third Week)となった。この作品はアジア人の原作、アジア人の監督、そして全員アジア人のキャスティングで描かれている。原作者が白人俳優の起用を拒否したことに因るものらしい。$30 millionのBudget(製作費)で、$218.9 millionのBox office(北米興行収入)を得ている。合衆国にとってを描いた映画です。合衆国にとってエポックメーキングな映画です。
閑話休題(ソレハサテオキ)。
沖縄県知事選挙は今年8月8日に翁長雄志知事が死去したことに伴い執行されたもので、9月13日に告示され9月30日投開票となった。結果は、玉城 デニー氏(玉城康裕:1959年10月生)が当選。今回の選挙で、彼が掲げた政策は以下のとおり。施策(しさく)したいことなのだと思う。津田大介氏が編集長を務める「ポリタス」が『「沖縄県知事選2018」から考える』と題して特集を組んでいる。見てみよう。→ http://politas.jp/
本日、第4次安倍改造内閣の新しい防衛大臣に就任した岩屋毅氏(1957年8月生)は、日米地位協定の改定に取り組んだことがある。2002年に発足した、自民党国会議員でつくる日米地位協定の改定を目指す議連に所属し、副会長として地位協定に関し「(日米の)互いの信頼のためにも改定する必要がある」と訴え、米兵被疑者を起訴前に日米共同で拘禁することなどを盛り込んだ改定案策定などに携わった。彼は玉城新知事と建設的な討議・交流ができる人物だ。新沖縄県知事と新防衛大臣の登場により、日本政府は沖縄県民の世論に今まで以上に耳を傾ける契機を手にした。軍事外交問題は県政の範囲を超える国政上の問題ではあっても、沖縄県宜野湾市に設置されて いる合衆国海兵隊普天間飛行場の機能を果たす基地・施設を同県名護市辺野古に移設させるのかどうかという問題に関しては、地元である県政に権限があるということは知っておきたい。
県民の代表は県議会議員と知事であり、県民の福祉の向上や社会資本の整備などを図るため互いに協力して県政を運営する。県民の利益になることで、県だけでは解決できないことについて、議会の意見や要望を「意見書」としてまとめ、国会や国の関係機関に提出する権限がある。
参考: 流れのままに 「小市民的道徳の大胆な蹂躙」(2010年08月24日)
さて、昨日早朝、日本列島を縦断するコースを取った大型で強い台風24号は岩手県付近を通って太平洋に抜けた。山手線や京浜東北線、中央・総武線など首都圏のJR在来線は安全が確認できた区間から運行を再開した。三鷹駅は昨日の朝、ホームから人があふれるというタブーを回避するため駅構内への入場規制を行った。結果、駅から人があふれて、混乱を生じた。
相当程度の輸送力の低下が予見でき、なおかつ通信手段が発達・普及しているのだが、今のところ職場における不要不急の通勤制御をシステム化は未だなされていない。学校だって、早期に休校を判断して通学者及び保護者に連絡できるテクノロジーはあるというのに、システム化の兆しは見られない。自治体とJRまたはバス会社と学校や企業などが連携し、有事の際(非常の事態が起こるであろう時)にはエリア全体の流動を数時以内に逓減する制度(インフラストラクチャー)を常備したいところだ。
国土交通省は、災害の発生を前提に、防災関係機関が連携して災害時に発生する状況を予め想定し共有した上で、「いつ」、「誰が」、「何をするか」に着目して、防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画である『タイムライン』を提言してきた。国、地方公共団体、企業、住民等が連携してタイムラインを策定することにより、災害時に連携した対応を行うことができると考えている。→ http://www.mlit.go.jp/river/bousai/timeline/
にもかかわらず、三鷹駅での混乱は起こってしまった!なぜだろうか。よく考えてみよう。
中部電力によると、静岡県内では本日(2日)午後5時現在、約14万戸が停電している。停止した配電線807回線のうち半数以上に飛来物が張り付いたり、倒木が接触したりしている。この停電により、断水も併発。全体の復旧は4日までかかる見通。
『タイムライン』という社会装置によって、最小限の適切な情報をインプットしてより大きな情報エネルギーをアウトプットするなら、私たち民衆の非常時のQOL(Quality of life:生活の質)が期待できそうだ。『タイムライン』が日本のインフラストラクチャーとなることを願って止まない。
その昔、作詞家・脚本家・政治評論家・作家の川内康範氏(かわうち・こうはん:1920年2月〜2008年4月)は、「愛の戦士・レインボーマン」を創作なさった。1971年10月、インドと東パキスタンが起こした第3次印パ戦争の激しい攻防があった。1970年のサイクロンによって東パキスタン国土の殆どが水没、30〜50万人に上る死者を出し、西パキスタンに位置していた中央政府の怠慢に市民は憤った。そこで西パキスタンからの独立運動が広がったが、その独立を阻止するべく、パキスタン軍が制圧を開始した。すると東パキスタンから多くの難民が発生し、インドに流れ込んだ。しかし貧しいインドに大量の難民を抱えるだけの力はなく、インドは東パキスタン独立のため介入し、1971年に3度目の全面戦争となった。その中に、一人の日本人の姿があった。彼の名はヤマトタケシ。彼は、妹みゆきの足の治療費を得るため、プロレスラーとなる実力が必要であった。そのため、超能力者・ダイバダッタを探していたのだ。やがて、タケシに虹の男の夢をはせるダイバダッタは、自らタケシの前に現れ、タケシを弟子と認め、厳しい修行を課せる。そして戦場の兵士をよみがえらせるダイバダッタの偉大な人類愛に触れたタケシもまた、彼同様にいつしか己が欲を捨て去っていったのであった。1年後、ダイバダッタは修行の意味と、虹の男の使命を語り、150年の寿命を終えた。その時、タケシの体にダイバダッタの魂が合体し、愛の戦士・レインボーマンが誕生したのだった。昨夜から今朝に掛け38.8度の熱が出て大変な思いをしたのだが、この「行け・レインボーマン」の歌を呟きながら乗り越えた。めでたし、めでたし。結界を張る力があるようです。お試しください。
大きな笑顔の佳き10月を。
風邪など引きませぬように。
(追記)
今年3月31日から北米で、4月7日から日本で公開中の映画『Crazy Rich Asians(邦題:クレイジー・リッチ!)』は、全米で3週連続興収1位(‘Crazy Rich Asians’ Tops Box Office for Third Week)となった。この作品はアジア人の原作、アジア人の監督、そして全員アジア人のキャスティングで描かれている。原作者が白人俳優の起用を拒否したことに因るものらしい。$30 millionのBudget(製作費)で、$218.9 millionのBox office(北米興行収入)を得ている。合衆国にとってを描いた映画です。合衆国にとってエポックメーキングな映画です。
閑話休題(ソレハサテオキ)。
沖縄県知事選挙は今年8月8日に翁長雄志知事が死去したことに伴い執行されたもので、9月13日に告示され9月30日投開票となった。結果は、玉城 デニー氏(玉城康裕:1959年10月生)が当選。今回の選挙で、彼が掲げた政策は以下のとおり。施策(しさく)したいことなのだと思う。津田大介氏が編集長を務める「ポリタス」が『「沖縄県知事選2018」から考える』と題して特集を組んでいる。見てみよう。→ http://politas.jp/
【経済振興】
1人あたりの県民所得を現在の216.6万円から271万円へ(2021年度までに)
縦貫鉄軌道を導入
観光振興へ「東洋のカリブ海」構想などで入域観光客1,200万人へ
アジア経済戦略構想を継承・発展させる形で、アジア全体を市場とするパーツセンターなど臨空・臨港型産業集積の促進
国際医療拠点形成に向けた健康医療分野やバイオ産業の育成
県内産業の競争力を強化するとともにアジアにおけるビジネスの拠点をめざし、 国家戦略特区等を活用した規制緩和や制度改革に取り組む
新たな財源として「観光・環境協力税」を観光客などから集める制度を導入する
10年間で新規就農者3千人増
【子育て・福祉】
保育料の無料化
子ども医療費の無料化拡大
待機児童ゼロ(2019年度中に)
中学・高校生のバス通学無料化
給付型奨学金の拡充
特養ホームを283床増(2020年度までに)
離島住民の移動コストと生活コストを低減する。小規模離島の割高な水道料金も低減する
「県LGBT宣言」をおこない、社会的少数者を排除せず互いに尊重しあう共生の社会づくりをすすめる
【環境】
やんばるの森と海を守るために、自然保護への啓蒙、県民運動を通じた「やんばるの森・いのちの水基金」(仮称)の創設に取り組む
世界自然遺産への登録をめざし、地域の協力と広く県民の意識を高めるための活動を支援する
【米軍基地】
宜野湾市内の普天間基地の即時運用停止・閉鎖・撤去
あらゆる手法を使い、名護市辺野古に新基地を造らせない
日米地位協定の抜本改定を国に求める。特に、「日米地位協定の実施に伴う航空法の特例に関する法律」を廃止し、在日米軍にも日本の国内法を遵守させるよう強く求める
本日、第4次安倍改造内閣の新しい防衛大臣に就任した岩屋毅氏(1957年8月生)は、日米地位協定の改定に取り組んだことがある。2002年に発足した、自民党国会議員でつくる日米地位協定の改定を目指す議連に所属し、副会長として地位協定に関し「(日米の)互いの信頼のためにも改定する必要がある」と訴え、米兵被疑者を起訴前に日米共同で拘禁することなどを盛り込んだ改定案策定などに携わった。彼は玉城新知事と建設的な討議・交流ができる人物だ。新沖縄県知事と新防衛大臣の登場により、日本政府は沖縄県民の世論に今まで以上に耳を傾ける契機を手にした。軍事外交問題は県政の範囲を超える国政上の問題ではあっても、沖縄県宜野湾市に設置されて いる合衆国海兵隊普天間飛行場の機能を果たす基地・施設を同県名護市辺野古に移設させるのかどうかという問題に関しては、地元である県政に権限があるということは知っておきたい。
県民の代表は県議会議員と知事であり、県民の福祉の向上や社会資本の整備などを図るため互いに協力して県政を運営する。県民の利益になることで、県だけでは解決できないことについて、議会の意見や要望を「意見書」としてまとめ、国会や国の関係機関に提出する権限がある。
参考: 流れのままに 「小市民的道徳の大胆な蹂躙」(2010年08月24日)
さて、昨日早朝、日本列島を縦断するコースを取った大型で強い台風24号は岩手県付近を通って太平洋に抜けた。山手線や京浜東北線、中央・総武線など首都圏のJR在来線は安全が確認できた区間から運行を再開した。三鷹駅は昨日の朝、ホームから人があふれるというタブーを回避するため駅構内への入場規制を行った。結果、駅から人があふれて、混乱を生じた。
相当程度の輸送力の低下が予見でき、なおかつ通信手段が発達・普及しているのだが、今のところ職場における不要不急の通勤制御をシステム化は未だなされていない。学校だって、早期に休校を判断して通学者及び保護者に連絡できるテクノロジーはあるというのに、システム化の兆しは見られない。自治体とJRまたはバス会社と学校や企業などが連携し、有事の際(非常の事態が起こるであろう時)にはエリア全体の流動を数時以内に逓減する制度(インフラストラクチャー)を常備したいところだ。
国土交通省は、災害の発生を前提に、防災関係機関が連携して災害時に発生する状況を予め想定し共有した上で、「いつ」、「誰が」、「何をするか」に着目して、防災行動とその実施主体を時系列で整理した計画である『タイムライン』を提言してきた。国、地方公共団体、企業、住民等が連携してタイムラインを策定することにより、災害時に連携した対応を行うことができると考えている。→ http://www.mlit.go.jp/river/bousai/timeline/
にもかかわらず、三鷹駅での混乱は起こってしまった!なぜだろうか。よく考えてみよう。
中部電力によると、静岡県内では本日(2日)午後5時現在、約14万戸が停電している。停止した配電線807回線のうち半数以上に飛来物が張り付いたり、倒木が接触したりしている。この停電により、断水も併発。全体の復旧は4日までかかる見通。
『タイムライン』という社会装置によって、最小限の適切な情報をインプットしてより大きな情報エネルギーをアウトプットするなら、私たち民衆の非常時のQOL(Quality of life:生活の質)が期待できそうだ。『タイムライン』が日本のインフラストラクチャーとなることを願って止まない。
その昔、作詞家・脚本家・政治評論家・作家の川内康範氏(かわうち・こうはん:1920年2月〜2008年4月)は、「愛の戦士・レインボーマン」を創作なさった。1971年10月、インドと東パキスタンが起こした第3次印パ戦争の激しい攻防があった。1970年のサイクロンによって東パキスタン国土の殆どが水没、30〜50万人に上る死者を出し、西パキスタンに位置していた中央政府の怠慢に市民は憤った。そこで西パキスタンからの独立運動が広がったが、その独立を阻止するべく、パキスタン軍が制圧を開始した。すると東パキスタンから多くの難民が発生し、インドに流れ込んだ。しかし貧しいインドに大量の難民を抱えるだけの力はなく、インドは東パキスタン独立のため介入し、1971年に3度目の全面戦争となった。その中に、一人の日本人の姿があった。彼の名はヤマトタケシ。彼は、妹みゆきの足の治療費を得るため、プロレスラーとなる実力が必要であった。そのため、超能力者・ダイバダッタを探していたのだ。やがて、タケシに虹の男の夢をはせるダイバダッタは、自らタケシの前に現れ、タケシを弟子と認め、厳しい修行を課せる。そして戦場の兵士をよみがえらせるダイバダッタの偉大な人類愛に触れたタケシもまた、彼同様にいつしか己が欲を捨て去っていったのであった。1年後、ダイバダッタは修行の意味と、虹の男の使命を語り、150年の寿命を終えた。その時、タケシの体にダイバダッタの魂が合体し、愛の戦士・レインボーマンが誕生したのだった。昨夜から今朝に掛け38.8度の熱が出て大変な思いをしたのだが、この「行け・レインボーマン」の歌を呟きながら乗り越えた。めでたし、めでたし。結界を張る力があるようです。お試しください。
大きな笑顔の佳き10月を。
風邪など引きませぬように。
(追記)
沖縄選挙への資金工作議論=65年にライシャワー駐日大使−米公文書
(時事 2018/10/17-12:02)
【ワシントン時事】米ジョージ・ワシントン大学の国家安全保障公文書館は16日、沖縄返還前の1965年に当時のライシャワー駐日大使らが米統治下にあった沖縄政策を話し合った米政府の極秘会議メモを公表した。この中で同大使は沖縄の選挙に影響を与えるための資金工作を提起、自民党の政治家を介して資金を投入することを提案していた。
「琉球(沖縄)における米国の政策」と題するメモによると、会議は7月16日に開かれ、ほかにスタンリー・リーザー陸軍長官らが出席した。
この中でライシャワー大使は、選挙への工作をめぐり、米政府が直接資金を投入するのでなく、自民党の政治家に託して最も効果的な方法で使ってもらうことが「より安全な方法だ」と提起。「二つのルートを使うリスクを負うべきでない」と指摘した。
出席者からは、政治家に渡した場合に「きちんと琉球側に届くのか」と懸念する声もあった。しかし、ライシャワー大使は「日本の保守政治家にとっても、選挙の勝利は死活的に重要」として問題ないとの認識を表明。沖縄に対し、日本の政治家も金をつぎ込むとの見方を示し、「彼らの資金に上乗せしてもらうだけで、完全に秘匿できる」と主張した。
コメント
コメント一覧 (1)