富士山「初雪化粧」 地元市が宣言 昨年より11日早く
(朝日 2018年10月15日 13時12分)
7合目以上が雪に覆われた富士山
=2018年10月15日午前6時52分、山梨県富士吉田市上吉田、河合博司撮影

富士山@雪化粧宣言20181015 富士山(標高3776メートル)の7合目から山頂までが15日朝、雪で覆われた。
 ふもとの山梨県富士吉田市は「初雪化粧」を宣言した。宣言は「誰もがきれいだなと実感できる降雪」が判断基準で、昨年と比べて11日早い。山麓(さんろく)ではこの1週間、最低気温が15度を下回っており、多くの家庭で暖房器具を使い始めた。
 甲府地方気象台によると、山頂の15日午前7時の気温は零下8・6度。13日に気圧の谷が通過し、雨が降ったことでまとまった雪になった。山頂が雪をかぶる「初冠雪」は9月26日に同気象台が発表したが、その後、暖かい日が続き、夏山の姿に戻っていた。
 ふもとにある山梨県鳴沢村の人工スキー場「ふじてんスノーリゾート」でも朝から、本格的な冬の到来に備えてリフトの取り付け作業が始まった。気象庁によると、東日本は15日からの1週間、最低気温が平年より低くなるところもありそうだ。(河合博司)


閑話休題(それはさておき)


 収穫されたばかりの新穀を神にささげて恵みを感謝する伊勢神宮の「神嘗祭(かんなめさい)」が昨日15日から始まった。
 年間1500回に及ぶ神宮の恒例のお祭りの中でも、最も重要なお祭りが神嘗祭。
 神嘗祭は、その年に収穫された新穀を最初に天照大御神にささげて、御恵みに感謝するお祭り。由貴大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)と奉幣(ほうへい)を中心として、興玉神祭(おきたまのかみさい)、御卜(みうら)、御神楽(みかぐら)などの諸祭を行う。
 さらに附属のお祭りとして、春に神宮御園(じんぐうみその)で行われる御園祭(みそのさい)、神宮神田(じんぐうしんでん)で行われる神田下種祭(しんでんげしゅさい)、秋の抜穂祭(ぬいぼさい)、御酒殿祭(みさかどのさい)、御塩殿祭(みしおどのさい)、大祓(おおはらい)があり、神宮の年間の祭典は神嘗祭を中心に行われているように見える。

■豊受大神宮(外宮)
 由貴夕大御饌  10月15日(月) 午後10時
 由貴朝大御饌  10月16日(火) 午前2時
 奉幣      10月16日(火) 正午
 御神楽     10月16日(火) 午後6時
■皇大神宮(内宮)
 由貴夕大御饌  10月16日(火) 午後10時
 由貴朝大御饌  10月17日(水) 午前2時
 奉幣      10月17日(水) 正午
 御神楽     10月17日(水) 午後6時


 神嘗祭は、6月・12月の月次祭と共に「三節祭(さんせつさい)」と呼ばれ、神宮の最も由緒深い祭典。浄闇の中、15日午後10時と16日午前2時の二度にわたって由貴大御饌の儀が行われ、神宮神田で清浄に栽培された新穀の御飯・御餅・神酒を始め、海の幸、山の幸をお供えする。17日正午には、勅使をお迎えして奉幣の儀を奉仕。お祭りでは秋の実りに感謝申し上げ、皇室の弥栄、五穀の豊穣、国家の隆昌、並びに国民の平安を祈願する。
 神嘗祭は、両正宮に引き続き25日まで、別宮を始め、摂社・末社・所管社に至るすべてのお社において行われる。なお、両宮の内玉垣には天皇陛下から奉られた御初穂を始め、各地の農家から寄せられた稲束(懸税・かけちから)が奉献される。(映像は2015/12/09 に公開されたもの)


大きな笑顔の佳き日々を。

参照: 生彩ある人生 「伊勢神宮」(2007年12月12日06:00)