政治の目的は、経世済民としての経済なのだから、人間の尊厳を最優先としたい。近視眼的な小手先の利益獲得を経済と呼ぶこともできようが、それは手段に過ぎず到底、政治目的とは成り得ない代物。

天皇の役割とは、日本という国家の構造(structure)であり、機能(function)である。構造とは日本全体を成り立たせる仕組みであり、機能とは日本に経世済民を顕現する能力。天皇は日本のリーダーであり、天皇の人格が日本国家の実体であり、天皇が消えると日本も消える。

2014年03月20日の当ブログに『日の本』と題して、こう記しました。
 天皇家の仕事は、日本国憲法第1条に記された「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴統合の象徴で」あるよりも、日の本たる日本(大御體:おおみからだ)と私たち民衆(大御宝:おおみたから)のために祈念し言動にそれを現すこと(大御心:おおみこころ)。すなわち、政(マツリゴト)である。マツリは「真釣」であり、「魔釣」でもある。政を司る者には、真理を釣りあげる能力と、魔を見極めて釣り出す能力の二つが必要とされる。真の政をする能力とは、天道よりは魔道を選択し歩もうとする特性を持った私たち人間が形成する社会集団から魔的なものを釣り出し、排除していくこと。だから、魔的なものを学び乗り越えた者でなければ政治はできない。現代の世界の政治家は欲望の調整係レベルで、本来の政治をしていない。ニッコロ・マキャヴェッリ(Niccolo Machiavelli:1469〜1527)は、『君主論(Prince)』に「君主は、悪しきものであることを学ぶべきであり、しかもそれを必要に応じて使ったり使わなかったりする技術も、 会得すべきなのである」と記した。政治は魔的なものであるが、正しく学び知ることができるのなら、魔に負けて服従せずとも、政治はできる。

 東洋における統治を成り立たせる根本的なルールは、天の意を受けて、この世に理(ことわり)による道をつくること(道理)にある。それは、日の本(日本)では、言霊(人間の心の先天構造)の原理を継承・保持する「アマツヒツギ(皇位)」と呼ばれたり、人間精神の原理に基づき世界人類の心を統一する「スメラミコト(天皇)」と呼ばれたりする、天によって選ばれ送り出された身魂(みたま)の持主にアサインされた義務である。見極めのポイントは、利他の精神の有無。東洋の精神は、「世の為、人の為」という人間本来の魂のあり方を今生で追求するように、福化(進化)してきた。それは、経済という言葉が「経世済民」に由来することにも示されている。これが、マツリゴトたる政治のエッセンス。しかしながら、昨今の欲深な資本主義の前に「経世済民」は消えてなくなりそうだ。昔話を紐解いて、『花坂爺さん』の意地悪爺さんや『舌切り雀』の大きいつづらを開けて しまったおばあさんなど、強欲に駆られた人物と社会の行く末を魂にリライトする(想いだす)ことが必要。進化し続ける智慧である。

 誰かが救済してくれるという救世主願望もあろうが、人間はみな神の子であるということを知ったなら、自分という小宇宙の救世主のライセンスは自分以外には与えられていないことに氣づく。さもなければ、自分の欲望のためだけに生きるようにプログラムされがちな現代文明の迷子になってしまう。2012年には、精神世界の情報にアクセスした人々が、本来は(キリストの)昇天を意味したアセンション(ascension)という言葉を惑星地球の次元上昇の意味で広め、古代中米に栄えたマヤ文明の暦が区切りを迎え「マヤの予言」で世界が滅びるとされた12月21日の終末予告とリンクさせ、日の本の民である私たち日本の民衆とは無縁のスピリチュアル・ビジネスを展開した。これは、日の本を目覚めさせないディスインフォメーションにも見えた。物質世界の対義語としての精神世界の情報が輸入物と過去の人間霊のストーリーに物質化された時代でもあった。

 進化するという覚醒への道を歩む人間の要諦は、精神的な能力が限りなくブッタやイエスに近いということ。この能力を持った時、私たちは自分自身の中にブッタを再受肉化し、イエスを再受肉化して、彼らの段階を乗り越えた新しい舞台に立つことになる。肉体を持ったひとりのブッタやひとりのイエスが私たちの目の前に現れるのではなく、彼らと同じ能力を持って次のステージへ進む人が何百、何千、何万も現れる。日本の人口1億2,000万人の0.1%の12万人、1,000人に1人(1厘)が目覚め、そこへ神や神々が情報を伝えてきたなら。それこそがお社(オヤシロ)であり、本物の神社。ご自分の魂が天界からのコンタクトを感知したなら、人間として健全であることを心掛け、他者の不幸や悲惨へ関心を持つ利他の精神、自らが未来を切り開いていくフロンティア・スピリッツを意識し福化したい。

私たち民衆は一人ひとりが、神の代理である「大御心(おおみこころ)」としての天皇陛下の「大御宝(おおみたから)」です。人間由来の権力を持ったに過ぎない国内外の勢力が、大御心と大御宝そして大御體(おおみからだ:日本)を自由に支配することは神(公)に認められるはずがありません。加えて、件の勢力の台頭を許すような私たちであってはいけません。

この世に生を受け生き続けるからには、毎日が学びであり、一生懸命に努力することが必要です。みなさん、己が靈格をたかめようではありませんか。それは、自己の成長を導く原因と結果となります。魔釣りあげられることなく上昇する智慧でもあります。


閑話休題(ソレハサテオキ)


英国の政治経済誌『エコノミスト(The Economist)』は、2019年の世界情勢について論じた『The World in 2019(世界はこうなる2019年版)』を刊行している。今年の表紙は、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年を記念して、彼が描いた「ウィトルウィウス的人体図」がモチーフ。この表紙は、反転してみる必要がありそうだ。
The World in 2019

反転したもの。拡大してご覧ください。
The World in 2019左右反転


大きな笑顔も佳き週末を。