おはようございます。

心地よく身が引き締まる朝の空氣。
いい感じです。

笑顔でお過ごしですか。

今朝は杜甫の詩「江亭」を楽しむとしましょう。
腹を坦(たい)らかにすれば江亭(こうてい)の暖かに
長く吟(ぎん)じて野を望むる時
水は流るれど心は競(きそ)わず
雲は在りて意(い)は倶(とも)に遅(のど)かなり
寂寂(せきせき)として春は将(まさ)に晩(く)れなんとして
欣欣(きんきん)として物は自ら私(と)ぐ
故林(こりん)帰ること未だ得ず
悶(うれ)いを排(はら)いて強いて詩を栽(つく)る

【意味】
川の水は流れているが、己が心はそれと競おうとはしない。浮かんでいる雲のように、ゆったりとしている。春は移ろいゆきながら、静かに静かに終わる。いつも笑顔の大自然は、命のハーモニーを奏で流れのままに生きている。


逆境にあるときは、川の流れをゆったりと眺めている自分をイメージします。苦しさ、つらさ、悲しさは、もがけばもがくほどに強く感じるものです。どれほどの苦しさ、つらさ、悲しさにさらされていようとも、大自然の光に包まれているのですから、そのようなものは「流れのままに」まかせましょう。このように受け入れるなら、いろいろなことへ力(りき)んで見せたくなる小我から不要の力を抜いて、己が器を大我(無償の愛)へと誘(いざな)えそうです。

「流れのままに」スタイルとは・・・

1)逆境にあって、愚痴を言いません。愚痴は己が器の脆弱(ぜいじゃく)をアピールするのみですから。
2)順境にあって、慢心・過信しません。慢心・過信が己が本分を忘れさせますから。

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閑話休題(ソレハサテオキ)


よく、「苦楽を共にする」といいます。

これを「苦を抜き、楽を与える」ことをバランス良く生活の中で意識することと捉えます。
すると、家庭や職場そして仕事での人間関係から憂いや迷いをなくすことができそうです。

うまくいったときでも、その順境は自分の力で手にしたなどは思わずに、ご先祖さまや周囲の人々のお陰だと感謝しましょう。そして、ありがたい今を周囲と分かち合います。だから、順調な境遇(順境)がくりかえし訪れるのです。

朝陽を眺めながら

感謝

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