この問題の本質(an underlying issue)は、私たち日本の民衆が日本国の主権を意識できるかという問題(matter)だと考えています。現在私たちは、合衆国軍横田基地(Yokota AB Japan (YJ))として合衆国軍の管制下にある横田飛行場の一部旅客機使用について、合衆国と交渉する立ち位置を手にしていません。「治外法権」がまかり通っています。こちらの問題解決が最優先事項で、「憲法9条改正」はこちらを解決してからもよいと思っています。空域を押さえられることが、自分の頭に蓋をされたように感じるのは、私だけでしょうか。
「騒音対策」羽田新ルートの着陸角度、米軍側に配慮?
(朝日 2020年3月30日 5時00分)
  東京都心の低空を通る羽田空港の新ルートで導入される急角度(3・45度)での着陸について、政府が米軍と合意した上で導入を決めていたことが政府関係者への取材でわかった。政府は急角度で着陸する目的を騒音対策としているが、米軍の意向を踏まえた点については説明していない。
  新ルートは29日に運用が始まったが、この日は南風が吹かなかったため、都心低空を通るルートの運用開始は30日以降に持ち越しになった。
  新ルートの一部は、米軍が管制する「横田空域」を横切る。そのため、日本政府と米軍側が日米合同委員会の分科会などで調整にあたった。日本側が空域内を通る旅客機を管制することで昨年1月に合意したが、より高高度から急角度で着陸することもこの際にまとまった。政府は着陸方法の安全性を確かめ、昨年7月に公表した。

羽田新ルート「急角度 変更を」 国際航空協会が要請
(東京新聞 2020年3月4日 朝刊)
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  二十九日に運用が始まる羽田空港の新飛行ルートを巡り、世界の約二百九十の航空会社が加盟する国際航空運送協会(IATA)が国土交通省に対して、通常より急角度になる着陸方法の変更を求めていることが分かった。「世界の空港に例のない特別な操縦技術を求められる」として危険性を指摘している。 (皆川剛)
  IATAでアジア太平洋地域の安全施策責任者を務めるブレア・コールズ氏や加盟する米デルタ航空のパイロットらが一月、東京・霞が関の同省を訪問し、担当者と会談。新ルートで好天時に設定された三・四五度の着陸に「強い懸念を抱いている」と伝えた。
  国交省は航空機の着陸角度を通常の三・〇度より急にした理由を、都心上空を通る新ルートで地上との距離を確保し、騒音を軽減するためとしている。
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  国交省に対して、IATA側は着陸角度を緩やかにするよう求めた。大型機が頻繁に着陸する世界の大規模な空港で「この角度で飛んでいるパイロットはいない」と説明。新ルートの運用時間である午後三時から七時の間には、羽田に不慣れな外国のパイロットも多く利用するとして、長距離を飛行後に混雑の中を着陸する羽田特有のリスクがあると伝えた。
  国交省が主張する騒音軽減についても、IATAは「効果はほとんどない」と指摘。二月に行われた実機検査で同省が測定した値では多くの場所で数デシベルの差しか認められず、港区の高輪台小学校で三・〇度よりも三・四五度の着陸の方が騒音が大きい例もあった。パイロットの操縦や風向きなどの要素が影響するためだ。
  IATAの要請に対応した同省航空局の渡辺泰文航空管制調査官は本紙の取材に「要請とは捉えていない。三・四五度の着陸の安全性は確認されており、騒音軽減効果が認められる対策は全て取る必要がある」と述べた。
  国交省は二日、羽田を利用する全ての航空会社を対象に着陸技術に関する説明会を開いた。急角度の着陸で機体が不安定になる場合があることを認めつつも、その場合は着陸のやり直しや、やり直しに備え燃料をあらかじめ多く搭載するよう航空会社に求めた。

<国際航空運送協会(IATA)> 1945年に57の航空会社により発足した業界団体。安全や乗客の利便を目的にした共通ルールの策定や、各国航空当局へのロビイングを行う。現在は約120カ国290の会社が加盟し、世界の航空交通量の8割を占める。日本では全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)、日本貨物航空が参加している。
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閑話休題(ソレハサテオキ)


2014年に広島県大竹市の阿多田島北東で、航行中の輸送艦「おおすみ」と釣り船プレジャーボート「とびうお」が衝突しました。その際に、釣り船は転覆し、船長と乗客の2人が亡くなりました。今回の事件に死者不明者はいないようです。(参考:https://jtsb.mlit.go.jp/jtsb/ship/detail.php?id=6270
護衛艦しまかぜ、中国漁船と衝突 東シナ海、死者不明者なし
(日本海新聞 2020年3月31日 09:48)
  30日午後8時半ごろ、鹿児島県屋久島の西約650キロにある東シナ海の公海上で、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」が中国籍の漁船と衝突した。海自などによると、漁船には乗員13人がいたが、死者や行方不明者はいない。護衛艦、漁船とも現場海域に停泊しており、海上保安庁や防衛省が詳しい経緯を調べている。
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  防衛省によると、しまかぜは29日午前に佐世保基地(長崎県)を出港し、警戒監視の任務中だった。衝突により、左舷側の水面上約5メートルの部分を損傷した。
  防衛省は「海保の捜査に協力する」とする一方、独自に原因究明も進める。漁船が挑発的な行動をしたという情報はない。

海自護衛艦「しまかぜ」、屋久島沖で中国漁船と衝突
(朝日 2020年3月30日 23時22分)
  防衛省によると、30日午後8時半ごろ、屋久島の西約650キロの公海上で、海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」が中国籍の漁船「MINFVDINYU」と衝突した。しまかぜ側に人的被害はなく、漁船側にも行方不明者はいない。しまかぜは警戒監視任務中だった。
  防衛省によると、しまかぜの左舷の水面から約5メートルの高さに、長さ約1メートル、幅約20センチの損傷ができた。捜査を担う海上保安庁の船が現場に向かっている。
  しまかぜは海自佐世保基地所属で、基準排水量4650トン、全長150メートル。規定の乗員数は約260人。

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