子らから高齢者に至るまで、多くの方々の居場所やつながりの場づくりの役割を担っている「子ども食堂」は、今や全国に150ヶ所以上。地域住民(ボランティア)や自治体が主体となって運営し、無料または低料金で食事を提供しています。昨今のコロナ禍のなかで、優しく寄り添う場づくりを続けています。今朝は、二つの記事を転載させていただきます。

子ども食堂の始まりは、東京都大田区の「気まぐれ八百屋だんだん」の店主・近藤博子さん(1959年生)が2012年につくった場でした。子ども食堂を立ち上げた契機は、朝ごはんや晩ごはんを当たり前に食べることが叶わない子らの存在を知ったことだそうです。日本の社会に隠れた「見えない貧困」を目の当たりにした彼女は、自分の手でできることとして「子ども食堂」をスタート。

この近藤さんの子ども食堂を、東京都豊島区の子らを支援をしていた「豊島子どもAKUWAKUネットワーク」の栗林知絵子さんが取り入れたことで、瞬く間に日本各地へと広がりを見せたのでした。

千葉)子ども食堂 、コロナ禍で活動変化 配布に注力
(青柳正悟 2020年6月27日 11時00@朝日デジタル)
子ども食堂の活動を支えるフードバンクの倉庫には米などの食料品の寄付が続き、7月には拡張される=流山市
AS20200626005069_commL   子どもたちに無料か安価な食事を提供する「子ども食堂」の活動が、新型コロナウイルスの影響で一変した。会場の「3密」などで活動が難しくなったためだ。その一方、生活困窮家庭へのフードパントリー(食料品配布)や弁当配布会が活発化している。
  東葛地区では、53の子ども食堂が加盟する「とうかつ草の根フードバンク」(梅澤一雄代表)が活動を支える。昨年11月に設立され、今年4、5月には「コロナに負けるな緊急アクション 食と安心を届けよう!」キャンペーンを実施した。
  キャンペーンでは、インターネットなどで行政やNPO、企業などに寄付の協力を求めた。同フードバンク事務局によると、2カ月間で寄付金23万円のほか、レトルト食品、缶詰、乾麺、菓子、米(約2・4トン)など計約12トンの食料品が集まった。
  食料品はこの間、各食堂が開催した計29回のフードパントリーで1650人に無料で配布されたり、14回開催された無料か安価な弁当の配布会で657人が食べた食材に利用されたりした。また、食事に困っている家庭に無料で直接届ける日常活動にも使われた。
  コロナ禍による公共施設などの閉鎖で子ども食堂の開設は難しくなったが、支援の必要性はむしろ増している。非正規労働者の失職や、小中学校休校による学校給食の停止のためだ。松戸市の「こがねはら子ども食堂」代表で同フードバンク事務局長の高橋亮さん(66)は、「生活困窮者や子どもの養育にスムーズな対応ができない家庭が増えている」と話す。
  自治体などとの協力も進んでいる。自治体や社会福祉協議会が各家庭から余った食料品を集める「フードドライブ」を開いたほか、給食停止で使わなかった冷凍食品を寄付した自治体もあった。
  松戸市子ども家庭相談課では、家庭訪問で「お米が残り少ない」と相談された家族を高橋さんに紹介し、すぐに食料品を届けてもらった。長谷川明美課長は「行政の活動には限界があり、生活に直結する支援をしてもらい大変ありがたい」。
  2校の学童クラブを運営する流山市社会福祉協議会は他のクラブにも声をかけて、同フードバンクから3〜5月に計3回にわたり「子どもたちのおやつに」とビスケット、パン、団子を寄付された。直井英樹事務局長は「食品アレルギーにも配慮した食べ物で、本当にうれしい」と喜んだ。
  緊急アクション後も配布活動などは変わらず続いている。梅澤代表が所有する流山市の元農家の倉庫は手狭になったため、来月には20平方メートルほど拡張する。冷凍食品も扱えるように新たに冷凍庫も近く購入する予定だ。
  バンクの運営は加盟食堂の年会費のほか、個人の寄付や企業、団体の助成金が支えだ。
  6月に入り、国の特別定額給付金を寄付する動きも出てきた。柏市在住の女性から15日午前、高橋さんの携帯電話に「年金暮らしをしていて給付金ももらうのは申し訳ない。困っている人のために使ってほしい」と連絡があり、16日には銀行口座に5万円が振り込まれていた。ある男性は10万円満額を寄付したという。
  梅澤代表は「我々の活動は貧困の根本的な解決にはなり得ないが、支援の入り口にはなっていきたい」と話す。問い合わせは高橋さん(090・2733・0555)。(青柳正悟)

「家庭環境が大変な今こそ」 子ども食堂、手探りの運営 #コロナとどう暮らす
(京都新聞 2020年6月24日 10:33)
子ども食堂が再開し、新型コロナウイルス感染防止のため間隔を空けてカレーを食べる子どもたち(3日、宇治市槙島町)
img_b0aa012df0225f7657675b157ae20156424050   新型コロナウイルス感染拡大による影響は、京都府南部の山城地域でも例外なく各方面に及んでいる。経済的に苦しい家庭の子どもらに食事を提供する場「子ども食堂」も同様で、政府の緊急事態宣言などを受けて一時休止したところもあれば、発令期間中も活動を続けた例も。コロナ禍で子ども食堂がどう対応しているのか取材した。
  「いただきます!」。6月上旬の夕刻。宇治市槙島町にある集合住宅地の管理事務所で、久しぶりに子どもたちの元気な声が響いた。同市のNPO法人「すまいるりんく」が主催する子ども食堂が、約2カ月ぶりに再開されたのだ。
  「3密」を防ぐため換気を行い、参加人数も絞った。10人ほどの子どもたちが、野菜のたっぷり入ったカレーを黙々と頰張った。同法人理事長林友樹さん(36)は「思ったよりもみんな静か。カレーに集中してるのかな」と笑みを浮かべた。
  同法人による子ども食堂は2016年10月から始まり、毎週2回の夕方、近くの小学生やボランティアなど約50人が参加していた。だが、新型コロナへの警戒が強まる中、4月上旬以降は開催を取りやめる決断をした。
  一方、食堂の休止に代えて毎週2回、家庭の環境上、特に食事を必要とする子どもたち約20人に弁当の宅配を実施した。「子どものおなかを満たしつつ、生活に変わりがないか見守りたかった」と、林さんは狙いを話す。
  ボランティアが弁当を玄関先で子どもに手渡す際、予想外に会話が弾んだという。大勢で飲食する「食堂」で、一人一人の子どもとゆっくり向き合い話すことは難しい。林さんは「新たな関係づくりができたのは、コロナ禍での収穫だった」と前向きに捉える。
  今月1日、府の休業要請の全面解除を受け、食堂再開を決めた。決まった日時に顔を合わせて食事をすることで、子どもの家庭環境や心身の変化を把握しやすく、「子ども自身の安心にもつながる」と林さん。今の会場はやや狭く参加者同士の間隔を取るのが難しいため、当面は人数を限定して続ける予定だ。
食事の後、お絵描きを楽しむ児童を見守るボランティア(左)=5日、久御山町佐古
img_c6fc0c942ba25a60891701536a8979f93626098   「緊急時だからこそ、誰かが手を差し伸べなければ」。久御山町で一人親家庭を対象に子ども食堂を開いている町母子寡婦会会長の中井知子さん(64)は、緊急事態宣言発令中も活動を続けた理由をそう話す。
  同会の子ども食堂は、町内にある木造2階建ての一軒家で開催。参加者は常時10人ほどで、十分に間隔を取りやすい環境ということもあり、手洗いや換気などの対策を徹底しつつ、宣言発令中も休止しなかった。
  体調が優れなかったり、仕事で食事を作るのが難しかったりと、参加する保護者は普段からさまざまな事情を抱えている。中井さんは「新型コロナで家庭環境がより大変になり、ストレスで子どもは元気がなかった」と影響を指摘し、「感染対策をしながら、子どもの健康や生活を守るのが私たちの役目」と強調した。






閑話休題(ソレハサテオキ)


ここで、無教会主義の先達であるエマーソン(Ralph Waldo Emerson:1803年5月〜1882年4月)の言葉をお楽しみください。
It is one of the most beautiful compensations of life that no man can sincerely try to help another without helping himself.(誰であれ、他者を誠実に助けようとするならば必ず自分自身をも助けることになるというのは、人生の最も美しい対価のひとつです)
There is no chance and no anarchy in the universe.
All is system and gradation. Every god is there sitting in his sphere.

(宇宙には偶然も無秩序も存在しません。すべては仕組みであり、段階的変化。あらゆる神々が各々の球層に鎮座なさっているのです)

さあ、大きな笑顔の佳き一週間をつくって参りましょう♪

流れのままに@下段の表示