この度の九州地方を中心とした豪雨により被害に遭われた方々に、お見舞い申し上げます。

医療機関は、生命に直結する施設だけに水害から重要な機能を守ることが求められます。2年前に西日本を襲った豪雨災害では医療機関が数多く被災。今回も断水や浸水、停電の被害を受けた医療機関は多いです。特に、給水は大丈夫でしょうか。腎臓の機能低下が進行した患者は週に数回、血液濾過の人工透析が欠かせません。一般的に1回の治療と配管洗浄などで合計450リットルの精製水が必要。ですから、最優先事項として急を要する病院には給水開始等の対策が望まれます。

昨年10月に首都圏を直撃した台風19号の時には、断水が発生した神奈川県山北町(人口約1万人)で、到着した陸上自衛隊の給水車に神奈川県の防災課が「待った」をかけ、水が捨てられた事件が起きています。(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263282)他山の石としたいところです。
7月の九州地方中心とする大雨の被災者、保険証持たずとも保険診療を受けられる―厚労省
(GemMed 2020.7.7.(火))
  7月上旬に九州地方を中心に線状降水帯が発生し、熊本県で球磨川が氾濫するなど大きな被害が出ています。被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
  保険診療では、患者は医療機関の窓口で一部負担(所得・年齢により1−3割)のみの支払うことで、医療を受けることが可能です(残りの7−9割は、国民全員が毎月収める保険料を原資として、保険者が医療機関に支払う)。
  ところで、保険診療を受けるためには、原則として、自身の加入する医療保険者(健康保険組合や協会けんぽ、国民健康保険など)の発行した被保険者証(保険証)を医療機関の窓口に示し、「自分は公的医療保険の加入者である」という資格を証明しなければなりません。医療機関サイドから見れば、これは「患者の資格確認」と言え、これが曖昧なままでは「この患者には1−3割の自己負担を請求するだけでよいのか?もし医療保険に加入していなければ10割請求となるのだか?」という不安が生じ、円滑な事務が滞ってしまいます。
  被保険者証を提示できない場合には、患者は一旦、医療費の全額を医療機関の窓口で支払い、後日、自分自身で医療保険者(健康保険組合や協会けんぽ、国民健康保険など)に申請し、保険給付分(年齢や所得に応じて7−9割)を償還してもらうのが原則です。
  しかし、今般の豪雨で被災された方の中には、さまざまな理由で医療保険の「被保険者証」(保険証)や、難病等の「医療受給者証」を持たずに避難を余儀なくされた方も少なくないと思われます。被災され、日常生活への復帰の目途が立たない被災者に、上記の原則を適用することはあまりに酷です(また河川の氾濫等で被保険者証等が滅失してしまった方もおられる)。そこで厚生労働省は「特例措置」を設けることを7月3日に決定(厚労省事務連絡「令和2年7月3日からの大雨による災害に伴う被災者に係る被保険者証等の提示等について」)。これまでに東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨、北海道地震、台風などで被災された方にも、同様の対応がとられています(関連記事はこちらとこちらとこちら)。
  特例措置の具体的な内容は、被保険者証を持たずに避難したために、医療機関窓口に提示できない場合であっても、▼氏名▼生年月日▼連絡先(電話番号等)▼被用者保険(健保組合や協会けんぽ)の被保険者では「事業所名」(会社名)▼国民健康保険・後期高齢者医療制度(75歳以上の方が加入)の被保険者では「住所」▼国保組合では、住所と組合名―を医療機関の窓口で申し立てることで、保険診療を受けられるようにするものです。
  この場合、医療機関側は、次のようにレセプト請求を行うことになります(2013年1月24日付の厚労省事務連絡「暴風雪被害に係る診療報酬等の請求の取扱いについて」がひな形となっている)。

▼「受診時に確認した被保険者の事業所」や「過去に受診した医療機関」などに問い合わせて、可能な限りレセプトに保険者(健保組合など)を特定し、記載する

▼保険者を特定できない場合には、「住所または事業所名」「連絡先」などをレセプトの欄外上部に記載する

  また難病患者等で、医療受給者証の提出ができない場合であっても、医療機関の窓口で「医療受給者証の交付を受けている」ことを申し出て、▼氏名▼生年月日▼住所—が確認できた場合には公費負担医療を受けられるといった特例措置も7月13日に設けられました。なお緊急の場合には、指定医療機関以外の医療機関での受診も可能です(指定医療機関が被災したケース、指定医療機関までの交通が遮断等されているケースなどもあるため)(厚労省事務連絡「令和2年7月3日からの大雨による災害による被災者に係る公費負担医療の取り扱いについて」)。
九州豪雨、47医療施設が被害 熊本、福岡、鹿児島の3県 地域医療に打撃
(毎日 7/10(金) 20:01配信)
浸水被害のあった球磨病院で泥をかき出す病院の関係者ら=熊本県人吉市で2020年7月8日、宮間俊樹撮影
20200710-00000085-mai-000-2-view  九州を中心に続く豪雨で、熊本、福岡、鹿児島の3県で少なくとも47の医療施設が浸水などの被害を受けたことが毎日新聞の取材で判明した。被害の大きかった熊本県では、床上浸水した四つの医療施設が入院患者計89人を別の施設に搬送。一時水没するなどして現在も診療がストップしている施設もあり、地域医療が大きな打撃を受けている。
  九州7県の担当課や医師会などに毎日新聞が尋ねたところ、病院(入院可能なベッド数20床以上)が23施設、診療所(20床未満)が24施設の合わせて47施設が被害を受けていた。最も多かったのは熊本県の38施設で、福岡県が8施設、鹿児島県は1施設だった。
  熊本県では、芦北(あしきた)町の病院1施設と診療所1施設、八代市の診療所2施設の計4施設が浸水の影響で入院患者を転院させ、現在も診療を再開できていない。災害拠点病院でもある水俣市立総合医療センターや人吉市の人吉医療センターも浸水したが、いずれも診療体制は維持しており、深刻な浸水被害を受けた病院などから転院患者を受け入れている
  10日までに19人の死者が確認された熊本県人吉市。広範囲にわたって氾濫した球磨(くま)川沿いの市中心部に多くの医療機関が集まる。球磨川と支流との合流地点近くにある球磨病院では、4日早朝から付近の冠水が始まり、間もなく1階が水没。水位は一時自動ドアの高さを超えた。
  約250人の入院患者は3階以上にいて無事だったが、新型コロナウイルス対策で備蓄していたフェースシールドも全て流された。水が引いた後の院内は泥が分厚く積もり、上西(かみにし)大蔵事務長(64)によると「X線や、CT検査用の医療機器なども全部水につかった」という。泥のかき出しは10日にほぼ終わったが、外来診療はストップしたまま。上西事務長は「自然のことだから仕方ないが、早く復旧したい」と疲れた表情をみせた。
  外来患者にも影響が出ている。市内最大の避難所となっている体育館「人吉スポーツパレス」に身を寄せている女性(72)は、自宅にあった4種類の薬が全て流された。かかりつけの病院は被災して診察できない状態だが、事情を話すと必要書類を準備してくれ、娘に頼んで薬を手に入れた。
  薬剤師の小野一樹さん(39)が勤務する市内の薬局も水につかり、8割以上の薬が使用できなくなった。小野さんは「薬歴などを管理するコンピューターが壊れ、再開までに1カ月はかかるのでは」と懸念する。妻の頭痛薬を受け取りに来た男性(81)は「薬はあと数日でなくなる」と話し、別の薬局へ向かった。【清水晃平、加藤小夜、宗岡敬介】


国防と並んで防災・教育・環境・情報・外交・経済・金融などが国家の安全にとって大切です。私たち日本の民衆が生活する日本列島に結界ある教育情報環境を構築し、何者をも恐れず、諂うことなく、自由(Liberty)と自由(Freedom)の醍醐味を味得して堂々と氣高く生きようではありませんか。

大きな笑顔で邪氣を払って参りましょう。

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