世界的な流れとなった「2メートルのソーシャルディスタンス」に氣を執られてしまい、日本発祥の「三密の回避」をすっかりと軽視してしまった感があります。残念なことです。先週の初めに、WHOは新型コロナの「エアロゾル感染」の可能性について公認。わが日本の「三密の回避」は、エアロゾル感染こそがクラスター(集団感染)を作り出す原因だとの見極めから生み出された予防策でした。エアロゾル感染は「密閉」という換気の悪い閉鎖空間(室内環境)で発生しますから、「密閉」を避ける行動を「密集」「密接」とともに避けるように呼び掛けるために「三密の回避」が強調されてきたのです。しかしながら、最近は世界的流行となっている「ソーシャルディスタンス」が日本でも予防策の主流となってしまいました。エアロゾル感染対策として、再び、クラスターの形成を防止するという初期の対策を思い出し実践したいところです。2割とされる小さい割合の感染者が大規模な感染拡大を引き起こすクラスターを作ってしまうことを想定し、全ての感染者が一律に不変的なスピードで感染を拡大させることは想定しない、「三密の回避」を呼びかけた日本型予防策は、日本モデルから世界モデルへと移変するに違いありません。
「エアロゾル」感染の証拠認識、WHOが見解
(日経 2020/7/8 4:33 (2020/7/8 7:59更新))
【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)は7日、空気中を漂う微粒子「エアロゾル」を介した新型コロナウイルスの感染について、新たな証拠があることを認識しているとの見解を示した。ただ、証拠は決定的ではないとも強調し、数週間以内に感染経路を説明した最新の報告書を公表する予定という。
  くしゃみなどをすると飛沫は1〜2メートル程度で落下するが、小さい飛沫はエアロゾルと呼ばれる微粒子になって、長い間空気中を浮遊し、遠くまで移動する。世界32カ国の感染症専門家239人は6日、エアロゾルによって感染するリスクを指摘した報告書を公開し、話題を呼んでいた。
  WHOの感染予防の技術責任者ベネデッタ・アレグランジ氏は7日の記者会見で、エアロゾルを介した感染の可能性を示唆したうえで、「換気の悪い場所などでの感染の可能性は否定できない」と話した。「証拠を収集して解釈する必要がある」として、検証作業を急ぐ考えを示した。
  WHOはこれまで新型コロナの主な感染経路は飛沫と接触だとして、対人距離の確保などの徹底を求めてきた。仮にエアロゾルからの感染が正式に認められれば、WHOが推奨する対策も変更を迫られる可能性がある。
  各国政府や企業、個人にも大きな影響が及びそうだ。感染を食い止めるには対人距離の確保や手洗いの徹底など「包括的な対応が必要だ」とWHOの感染症専門家マリア・ファンケルクホーフェ氏は指摘している。
  WHOは予定していた中国への調査チームを今週末に派遣すると発表した。ウイルスの起源や、動物からヒトにうつった経緯などを調査する。一般的に感染経路の解明には長い時間がかかるが、今後の大規模な感染症を防ぐために重要で、治療薬やワクチンの開発も後押しする可能性がある。
  新型コロナは医療体制が脆弱な新興国を中心に感染が拡大している。WHOのテドロス事務局長は7日、「明らかにパンデミック(世界的な大流行)はピークに達していない」と警告した。WHOは米フェイスブックなどと提携し、50カ国以上でデータ料金なしに新型コロナの正確な情報を得ることができるシステムも整えた。「最も脆弱な人々に情報を届けていく」(テドロス氏)のが目的で、まず英語版を立ち上げ、スペイン語など他の言語も順次追加する。




閑話休題(それはさておき)


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漢字とローマ字で私の脳内を見ました。
斎藤  雅紀の2020年の脳内 (1)saitou masanoriの2020年の脳内
ここ札幌市中央区は学びの場なのでしょうか。面白いですね🎶
札幌市中央区の2020年の脳内


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